名医の元へ[克服記録11]

先月久しぶりにゲシュタルト療法へ行ったのだが、上手くいかず。絶望していた。
路頭に迷っていた所、パーソナリティ障害の有識者であるベテランの精神科医が都内のクリニックで初診を受け付けているのをインターネットで発見。迷う事なく、電話した。

そして、今月頭にその先生の診察を初めて受けた。
これまでの医者とは一線を画したような特殊な質問をいくつかされた。(前の医者は受動的なスタイルだったが、この先生は割と能動的スタイル)

結果、私は軽度のASDであると診断されました。
所謂グレーゾーンの発達障害。パーソナリティ障害の診察に来る人に多いらしい。(ちなみに世の中の発達障害の9割はASDだそう。ADHDの人は稀だそう)
発達障害って障害とついているけど、要は脳のシステムが少数派の人間で今の社会では生きづらい人の事を指すらしい。職人や芸術家などに向いてるとも。

あと、聴覚情報の処理が苦手で逆に視覚情報は得意で、論理的思考しか理解できない傾向があると。

知覚過敏の傾向も強いとも言われました。(所謂HSP的な感じ?音や光などに敏感)
躁鬱の傾向もあるので、気分安定剤的な薬を処方されました。(正直薬に抵抗はあるが、先生を信じて身を委ねてみる)
あと、役所に行って自立支援の申請をするといいとのアドバイスももらいました。

それから一週間、先日二度目の診察に行ってきました。
今回も言われたことを一応記録しておこうと思う。

まず私の場合、記憶が劣化しにくい特徴があるとのこと。(ASDの症状)それが過去の黒歴史のフラッシュバックに繋がってる可能性が高い。(葛飾北斎はASDだったから、波の飛沫まで映像として記憶していたという説もあり)
それから自己愛憤怒について、先生曰く私が怒るのは真っ当であると。思い通りにいかなかったり、タメ口を使われたら誰でもイラつくと。問題はその怒りを「抑えられない」事だそう。それが衝動性でありASD的症状の可能性が高いと。
あと、他人との立場(気持ち)の入れ替えが苦手な傾向もあると。瞬時に他人の立場になれないみたいな事か。

で、今回も同じ薬ともう一種類を処方された。
思い切って質問してみた。
「自分は完全に治したいので、薬で誤魔化しながらやろうとは思ってないんです。これで飲み続けて本当に治るんですか?」

すると、こんな事を言われた。
「そもそも治るという考えは改めた方がいい。あなたに必要なのは自分の特性を知る事、癖を知る事。そして、自分の事を理解してくれる人。薬を飲んで少しでも成功体験を積み重ねる事によって、今までの自分の特徴に気付くかもしれない。」
なるほど。
「あなたの自己肯定感の部分は時間がかかると思う。自分を許す事から始めなくてはならない。あなたは自分に厳しすぎる。僕から見るとあなたはとても良い人間だと思います。少しずつ改善していきましょう。」
こんな感じの事を言われた気がする。
以前酵母マン氏も「治すではない」と言っていたな。

個人的な考えだけど、医者は能動的であるべきだと思う。患者が進む道を示さなけばならないと思う。
逆にカウンセラーは受動的であるべきだと思う。患者の苦しみを和らげるべきだと思う。
その点、前回通っていた病院は真逆だった。受動的な医者と能動的カウンセラー。そりゃ揉めるわ。

そんな感じで私は自閉症スペストラムグレーゾーンかもしれない、という回でした。

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