メッセージヘッダ 見えなくても目立った方がいい, !?

先日バスの中で、オレンジのコートを着た素敵なおばあさまに会った。

以前友人が言っていた「高齢者と障碍者は派手な色を着るべし」という言葉を思い出
した。

暗い色を着ていると、黄昏時など、周囲と同化してしまう。
「ここにいるよー!」と主張しないと、車にも人にも避けてもらえない。
私たちは自力でささっと危険を回避することができないのだ。


いつもダークカラーでシックに決めている別の友人が、あるひ薄いベージュのコート
を着ていた。
「珍しいね」って言ったら、「夜に道を歩いていたら、知らないおじいさんに「暗い
と見えないじゃないか、あなたたちみたいな人は明るい色を着なきゃダメじゃないか
」と怒られたそうな。

高齢ドライバーに引っ掛けられた盲導犬ユーザーの友人、これ自体もうダメなヤツな
んだけど、警察での事情聴取でどっち方面から来たとか、ドライバーとの間に供述に
齟齬があったらしい。
ドライバーは軽い認知症っぽかったみたいだし、ごまかそうともしたのだろう。

盲導犬は目立つし特に犬好きの人は、仕事中の犬に声をかけられないまでも、ガン見
してしまう(笑)
そんな訳で、見ていた人も多く、彼女の言っていることが正しい事が判明。


ブラインドスキーのビブスは視覚障碍者は蛍光オレンジでガイドは蛍光黄色である。
スキーはとにかく対人事故が怖いので、「このビブスが目に入らんか!!」って感じで
ゲレンデで目立ちまくり、道を開けていただく。

気づいてもらう事も大切だけど、目立つことにはメリットデメリットがある。
目立つことによって犯罪のターゲットになるリスクもある。
でも、目立っていれば、自分は見えなくても犯罪現場を誰かが見ていてくれているか
もしれない。


外国土産でもらったヴィトンのバッグを持っていた友人は、スリにあった。

「障碍者の分際でブランドものなんか持ちやがって」とか思われたのかもしれない。


しかし、とにもかくにも、オレンジのコートのおばあさんは素敵だったのである。

安全とかリスクとかも大切だけど、いくつになろうが自分が快適で楽しくなれるスタ
イルを私は選んでいきたい。

そうすればおのずと姿勢がピッとなってスキもなくなるんじゃないかな。

障害があろうとなかろうと、いつどこで何が起こるかなんて誰にも予測できないから
ね。

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