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欧州旅行記②「おフランス」

フランスには合計で6日程滞在した。前回の記事にも書いたが、どことなく影があり、暗い雰囲気が影を落とす街、それがパリである。しかし、その暗い雰囲気すら芸術的な街を演出する一部に見えてしまうから不思議である。語弊をおそれずに言うならば、ホームレスが地下鉄の通知で座り込んでいる姿すら美しさを感じてしまうのである。光と影、これこそパリである。

パリでは凱旋門やモンマルトルの丘をはじめ、主要な観光名所をまわったが一番は当然ルーブル美術館である。美術好きでも一度は訪れておきたいところだ。すごい混む、という話だったので、開館の少し前くらいに訪れたのだが拍子抜けするくらいにすんなり入れた。多分並んでいない。美術品についてはすっかり忘れてしまったので割愛するが、老いた今ならば感慨深いものがあるに違いない。

また、パリでの思い出の一つがパンである。正確にはバゲットか。もちろん、パリの空気によっておいしい気分になっている、というのは当然あると思うが、それにしてもおいしかった。フランスのバゲットを食べたとき「ああ、なにもつけなくても、噛めば噛むほど味が出てきて、バゲットでこんなにおいしいものなんだ」と思ったのはよい思い出である。世界20数か国旅をしたが、いまでも現地に戻って食べたいグルメのベスト3に入るのがフランスのバゲットである。

逆にパリで一番よくない思い出だったのが宿である。正確にはドミトリーといった方がよいだろう。良い高級宿は逆に最高の空間だろうから。ドミがなんといっても汚いのである。泊ってる人まで汚く感じる(偏見)。まあ人気観光地だから、宿側も左団扇になるんだろうけど。最近ユーチューブで海外旅行している人のチャンネルをよくみるが、欧州は今ドミトリーですら信じられないレベルで宿代が上がっているので、あの質で宿代が爆上がりしていると思うと、絶対に行きたくないと思うのである。

パリ滞在時は少し郊外にも旅行したが、忘れられないのが「モン・サン・ミシェル」である。有名なのでご存知の方も多いと思うが、海のなかにぽっかりと浮かぶ孤高の修道院である。実際は一部陸地とつながっているのだが。このモン・サン・ミシェルは今でいう映えまくり、なのでぜひ皆さんにも訪問していただきたいのだが、もし個人旅行でお時間のある方、そして潮が引いている時間ならば、ぜひモン・サン・ミシェルの周りを歩いて欲しいのである。潮が引いている時間は歩けるのです。つまり、下からモン・サン・ミシェルを眺めることが出来るのだが、これがなかなか乙である。ぜひお試しいただきたい。

そんなこんなでパリでの数日間を終え、ベルギー、ドイツに向かって旅立つのであった・・・。

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