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miyabi
2016年7月16日 00:24
私は夜 深い悲しみの中で死に耐え歓喜の朝に産み落とされる閉ざされた黒い種の中から 怯まずに蔓を天へ伸ばしその先に赤や紫色の美しい花を咲かせて夕べに萎み闇に落ちて種子を妊む来る朝ごとに 約束を果たすため私達は生まれてきた目的に染めあげた鮮やかな花を天へと咲かせ命の謳歌を歌いあげて主へ捧げるのだ今朝も明日も命の樹から実が落ちるその時まで
2016年5月15日 21:00
本当になれたのかな?心の声に素直になっていたらここまで迷わず来たけれどもう何も解らなくなった正しいとか間違っているとか善いこととか悪いことなんて私がちゃんと気がついていたら夢じゃなくてこんな現実じゃなくてなれてたのかな?本当の自分にそうしたら どうなっていたの?一人で出来ることなんて小さいことかもしれない二人ならどうなの?あなたとなら魔法が解けても
2016年4月19日 23:30
月揺れて 星こぼれ水面をすくうと光あり雫空へ放てば弧を描き月の上へと戻りけり
2016年1月31日 02:06
ある日 ある時 ある人の一言が僕を変えたそれらは そっと僕を離れてしまい今は季節の亡骸の様けれど僕の胸にはずっと、灯火が点っている大人は信用出来ないと憎み、牙を剥いて尖っていた時に怒りや、不信にまみれていた僕らを受け入れてくれた人よ人としての有り様を教え、自ら立つように導いてくれた人よ全てを捨てて放浪していた頃に、温かい飯を喰わせてくれた人よそれは大人と世の中の
2015年10月21日 02:13
気がつけば 道を間違えて家に帰れないどうすればいい?誰か連れていってくれないか故郷の田舎道に周りの景色が変わりすぎて、ここがどこかも分からないのさ話を聞いてくれる友も居ない何か欠けたままで大切な物も見失って一体どうやって戻れっていうんだ?記憶もおぼろげな故郷に愚か者だと笑う者も居ないだろう…もしあの村に帰れたら 要らない物は全部捨てて代わりに昔
2015年10月11日 03:58
銀の馬走り 金の鈴鳴る…チリン地平の向こうに 碧い月揺れて木々は幹を反らせて 星屑を拾うピカリピカリ光り合う 枝の狭間に何が宿るかお楽しみ悩む貴方に幸来たれ想い報われ成就して 自由な翼 羽ばたいた波間に踊る哀しみや 昔の恋の 欠片達小さな粒に相成って 溢れる想い 鳴らし合う
2015年7月25日 02:00
ままならぬ世にままならぬ体と伏せた筈の気持ちが伸び縮み土の臭いと草の香りが雨伝いに広がる午後夏の風鈴ならし君振り返る
2015年7月21日 01:42
どの町にも どの土地にも 不満が澱となって 吹き溜まっているそれは人の目に、仕草に、見て取れて 垂れ込めた空から 何かが舞い堕ちてくる気がつけば、幼い頃から一人だった教えるものも誰もいなかったそんな別れの積み重ねのような人生にも、出逢はあったのだ…それが縁と言うものだったこんなことをやっていられるか昔から、そう思っていた気がつけば 己の弱さと向き合っていたのだった
2015年6月5日 00:54
言葉を紡ぐ船を出し文字の波間に揺れてみる覗く瞳が瞬いて暖かな海に滲む色が映り込み指の間に愛おしくつづれたあなたの言葉が溢れだす
2015年5月19日 08:41
羽ばたく想いが光るあの空へ通り過ぎた春を 連れ去ったあの日あなたは小さな私を抱きしめてくれて大きな暖かさに わたし思わず埋もれてしまったやがて日々が過ぎ、大人になってしまっても忘れないだろう埋もれながらそっと出した手の先に触れたさらさらと流れる時間と冷たさを艶やかな新緑の伸びてゆく先に初夏の匂いが満ちて、胸を染めた事を大きな私は微笑みながら今も待っている
2015年5月5日 03:15
心もなく魂もないまま空を見上げては 散らばる星達の腕を求めている春も過ぎたというのに 時は薄っすらとほこりをかぶり無効になってしまった切符の様に上着のポケットから出てきて唇は乾き 心はなぜかむなしい感情は開ききった花びらの様で 朽ち始めた匂いが漂い暗闇に光る鏡にちろりと映る舌が 深夜の想いにそっと影を差し込むとびろうどに紅が灯り 心なげに飛び回る
2015年5月4日 04:56
雲があり、風がある窓からの光はやわらかで、しっとりと潤い、時おり硝子がカタカタと鳴っている時は 思いもよらない早さで駆けめぐり陽だまりは春飛び越えて初夏の様薄墨色の壁に吸い込まれていく思いに松風は老松の枝をさざめかせ 心をやさしく奏でてくれるこころゆるく待ちながらえば 君来たらんか想いは虚空を削り 今はただ身を持する為にあるのみ水がほどけ溶け出す頃を待ちながらくつりく
2015年5月1日 01:08
頭を高く上げよ感化は世界に拡がり疑う者を信じる者へと変える及ぼす力は限り無い思考を深くし知恵を求めよ精神は神を模して造られた言葉に力が宿るならば思考には世界を変える力がある見え方を変えると世界は回り始め新しい現実が誕生する心を高く上げよ全てを天へゆだね開いた心を解き放つそれは多の集まりの中に見いだされる全てが混じりあい、繋がりあい結び付いた思考の網を
2015年4月23日 23:30
日差に柳が 別れを告げるかのように小さくそよぎうっすらとまとった葉の やわらかな重なりが目に優しい 舞い落ちた花の 透き通った道を淡い緑がふちどって ひそひそ声で 次の季節を案内してくれる午後