自由と自立の歌声

ある日 ある時 ある人の
一言が僕を変えた

それらは そっと僕を離れてしまい
今は季節の亡骸の様

けれど僕の胸にはずっと、灯火が点っている


大人は信用出来ないと憎み、牙を剥いて尖っていた時に

怒りや、不信にまみれていた僕らを受け入れてくれた人よ

人としての有り様を教え、自ら立つように導いてくれた人よ

全てを捨てて放浪していた頃に、温かい飯を喰わせてくれた人よ


それは

大人と世の中の不正ばかりを睨みつけていた僕らの目を、自分自身に向けさせてくれた

重なりあう出会いの内に、いつのまにか自分の愚かさや卑小さを認められるようになった

明るさがいつしか戻り、前を向く事も出来る様になった


生きることの哀しみの闇はあり、闇は心を縁取って真実を語る

だから

見つめ続けなければ消えてしまう灯火を消さないように
僕らは、心が乾いたら手にとって本を読み、言葉を紡ぐのだ

そして受け継がれる灯火を、生き生きと点し続ける

あなたへと伝える為に