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たぶん人生が変わっていく途中で読んだすごい「地理」

人生が変わるすごい「地理」

(読書に端を発する私の日記みたいなもので、書評や感想文じゃないです。)

この本は地理と歴史と著者の経験で、地理思考とはこういうことなんだと教えてくれる本でした。
著者の角田さんはロケとロケハンで人生を最大限味わって生きてるんだろうと思うのです。その人生の味わい方の具体的な方法の解説書だと思います。

読書や海外での経験は「ためになります」とはよく聞きますけど、地理思考なく「ためにする」のは難しいはずです。物事を自分事として捉えるためには「すごい!」という事象に対する反射の感情だけで済ませず「なんでそうなってるんだろう?」という形で事象を拾い、「そうなんだ」に変換して、自分に仕舞う必要がある。そして仕舞ったらどこかで出して、自分のものにしていく。

このことを何を使って、どう説明するのがいいか?となったときに、地理は最適だということがよく分かりますし、いまさらながら地理と歴史は切り離せないということもよく分かりました。

個人的に一番驚きだったのは、ロケハンってロケーション・ハンティングの略だったと知れたこと。本気でロケに行く人の班だと思ってたので。
あとユーラシア大陸って…私、間違ってないよね?と心配になり検索すると、Europe+Asia=Eurasia だと知ったのも衝撃でした。これでユーラシア大陸がどこからどこまでだったか不安になることはなくなりました(明日テストに出ないけど)。

読了まで4ヶ月くらいかけました。読むのが遅いとは言え、それでもずいぶん遅かった。それもそのはずで、途中読まずに寝かせてる期間が結構あったのです。読まずに寝かせた理由としては、当然、面白くなかった訳ではなくて。

まず地理も歴史も苦手意識が強かったこと。調子に乗ってあれもこれもと本を買いすぎたこと(調子に乗ってはいけない)。
そこへ「読書をプロデュース」にあった併読を実践してみようと数冊同時に手を付けたものの、期間が空いたり他の話が挟まるとそこまでの内容をほぼ100%忘れるため、私には不向きだったこと(たぶん読もうって気持ちが切れるんでしょう)。
さらに、ICUCにて「Masterキートン」18+1巻がお勧め漫画として紹介され、キートンさんが圧勝したのが一番の原因かな(すごく面白かった♪)。

自分には併読は向かないと言いつつも、今はコレだ!と思う本に乗り換える気持ちの軽さを持てたのは「読書をプロデュース」様々です。私の読みやすさは読みたい勢いで流れを作ることだと思いましたし、読みたい気持ちと読める気持ちの余裕も要るし、苦手意識はその余裕を削ぎやすかったのかも知れません。

もう一つ。寝かせたことについて発見がありました。
ちょっと寂しいんですね。読み進めるとこの本が読み終わってしまう、と。
私は本に対してそんなことを思うのだと、気づかせてくれたのは「Masterキートン」でしたが、人生が変わるすごい「地理」も確かにそう感じたのでした。「ここで僕からのお話はお終い」、最後の方は本気でそう思い、手に取らなかったことが数日あったのでした。

画像に載ってる下の2冊について。これは人生が変わるすごい「地理」の最後に登場する角田さんの地理思考の原点、この本を書くために30年ぶりに開いた本がこの2冊。この本を読む前にどこかで角田さんが話していたので買ってあったのですが、そうか、そんなに大事なものだったんだとわかると、続きができた気がして、ちょっと嬉しいですね。

権田地理B交尾の実況中継・上 権田 雅幸(著),佐藤 裕治(著)
権田地理B交尾の実況中継・下 権田 雅幸(著),佐藤 裕治(著)

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