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お分かれ道
お世話になってる先生のことを思い出した。
先生とは言っても私より10ほど年下の女性で、生徒の多くは50~60代なので、先生が一番若い。
おそらくFacebookを見てるとき、その先生の話を誰かがしていたように思う。
仕事終わりに途中の駅で待ち合わせして、一緒に帰るような夫婦だと聞いていたけど、その時はなぜか冷めた関係のように聞こえたので、心に引っかかっていた。
先生ご本人から離婚するという話を聞いた。
先生は離婚に至るまでにどんなことがあったのか、特に一番辛かった時期のことを話してくれた。
頼りになる仕事仲間に恵まれ、優しい生徒さんたちに囲まれ、とても助かっていると言っていた。
自分が仕事を優先したからいけなかったとも漏らしていたし、受注する仕事に対してなかなか強く出れず、つい安い料金で引き受けてしまうとも口にしていた。
先生と生徒である前に、大変な時期を乗り越えようとしている若くて、可愛いらしくて、人に優しすぎる女性を応援したかった。
私は、家族を犠牲にして仕事ばかりするのは日本くらいで、世界でも珍しいとは聞いているけど、先生は仕事が好きで、大事な時に仕事を優先しただけ。
それが気に入らないなら、要望を丁寧に伝えるのは夫婦の条件であること。
その要望が家庭に入って夫の身の回りの世話をせよという要望なら、その要望は全く飲めないものだと伝えた。
料金設定はざっくりではなく、小さな項目毎に分けて一覧にしておくこと。
必要な項目を見極める見積もり分は全ての項目に薄く上乗せしておくこと。
常連さんだからと値引きしないことを伝えた。
教室の帰り道、虫の知らせというのはこういうものなのかなと考えていた。
先生は立ち直るのは早いと思うけど、それでも、少しでも早く幸せいっぱいになって欲しい。
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