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つつんで、ひらいて

ものすごく凝った表紙の本。そんな本は沢山あるけど、その中で釘付けになる本がある。でもぱっと見えるのは、本当は表紙じゃなくてカバーと帯。全部で装幀。
空き時間に読もうと持ってきた本が「ひとはなぜ服を着るのか?」で、あーこれ通じてるんだと思った。

本の中身は文字なのに、そんなに外にこだわる必要って何だろう?と思ってた。きっと本のための服だ。
本はまだ読み途中だから、読み終えた時が楽しみになったし、これはたぶん、私がときどき理解できないと文句を言ってる、演出の話なのかも知れない。すごい、ちゃんと私に要るものが映画に出てくる!

「デザインの日本語は設計とかじゃなくて拵える(こしらえる)だと思う。拵えるというのは拵える相手がいる。」関わる人がいて自分が形になる、装幀に関わって自分が無くなる話とも繋がる。
依頼され、その枠、少しの制約の中で自分の表現をする。
人を見つめながら装うって、結局自分を見つめようで、不思議だ。

映画『つつんで、ひらいて』
@tsutsundehirait
https://twitter.com/tsutsundehirait?s=09

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