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本番直前まで伸びる!

    何度か上手くいかない経験を繰り返すと、次第に暗い気持になっていきます。そして、この次もダメなんじゃないかな、などと思ったりします。しかし、このような心の傾向は決して思わないこと、口には出さないことです。
     例えば、どんな快晴の日でも、天気予報が「今日の雨の確率は0%です。」と言っていても、絶対に雨傘を手放さない人が居たら、皆さんはどう思いますか。ご苦労なことだと思いませんか。しかし、その人に聞いてみれば、おそらくきっとこう言うでしょう。「いや、今晴れていても、いつかどこかで必ず雨は降る 。いつも傘を持っていると、邪魔になるけれど、いつ雨が降ってきても心配はない。それに備えているんだ。」と。そして、年に数回くらい、予想外の時に雨が降れば、「やっぱり私はただ正しいんだ。」と言うのです。確かに、一年のうちには、数回くらいは予想外の時に雨は降るでしょう。でも、残りの予想日は晴れだということを彼は認めようとしません。こういう人を見たら、皆さんはどう思いますか。しかし、悲観的思考の人は、まさにこうした心の持ち主なのです。こういう事は傘の話だと思えば笑い話になりますが、各人の思いの世界においては実によくあることです。自分が悲観的なことを考えているな、と気づいたら、瞬時に気持ちを切り替え、建設的な方向へと向けていくことです。つまらないことを考える時間を短くして、学ぶことそのものを考える時間を長くしていくことです。
    欧米の光明思想を翻訳紹介している東海大学理学部教授の謝世輝氏は、思考の成果を次のような公式に表しています。Σは総和で、Δtは 時間の長さです。
                  Σ(プラス思考)×Δt-Σ(マイナス思考)×Δt=思考の総和
    能力開発研究で有名な志賀一雄氏は、アルファ脳波が脳活性化の鍵であると提唱しています。そして、アルファ脳波を起こす秘訣の一つとして、日常生活の中に少しでもいい材料を見つけたら、「わぁ、すごい!」と大きな声で自分自身を賛嘆することです。毎日、一つでも、二つでも喜びの種を発見していくことです。
    前旭化成会長の宮崎輝氏は「一喜しても一憂しない。」のがモットーだったそうです。このようなプラス思考によって、また道は開けていくのです。
    いま大切なことは、不安になる時間さえ惜しんで頑張ることです。つまらない事を考える時間を圧縮していくことです。B・フランクリンは「時は金なり」といいましたが、仏教では「時は命」と教えています。時間を宝玉のごとく愛惜しみ、今自分が向き合う課題、試験だろうと仕事であろうと大事な局面の本番寸前まで頑張る人は、その時まで伸び続ける人なのです。
    

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