抑止力発、「脳は否定形を理解できない」経由、「僕たちはわかりあえるか」行き

抑止力大先生の文章を読んで驚愕した。

いや、内容にびっくりしたのではない(失礼)。ただ、ちょうど僕が1時間かけて必死に探していた内容とリンクしているように感じたからだ。

というのも、何かの本で「脳は否定形を理解できない」っていうことを読んだことがあって、NWUメンバーとお話するときに引用していたんだけど、学術的な根拠ってあるのかなと思った。

フロイトが「〇〇するな」と否定されると無意識に抑圧を生んで、逆に「〇〇したくなる」というということを言ってた気がする。でも、Scalaがめっちゃ得意な友達のエンジニアにフロイト引用したらすげーバカにされたから、フロイトの言うことは無意識を発見したことぐらいしか評価しないようにしたんです。

それで、ググった。ググりまくった。

できれば英語の論文たどり着きてぇなってなって、重要な論文の探し方とか書いてあるブログ見つけたりした。

Google Scholarは知っていたけど、Scopus とか知りませんでした。 (最初、 Google Scalaとタイポした。。)

んで、「True or False? How Our Brain Processes Negative Statements」という論文ぽいのみつけたけど、引用件数が400件ぐらいだったから、コレジャナイ感があった。

それで、色々やっているうちに"てらだいおり"さんという方のブログをみつけて、これだ!ってなった。英語より日本語だとわかり度が違うな。日本語サイコー。

「シロクマを思い浮かべないでみて」って言われたときに、どうしてもシロクマについて考えられずにはいられないみたいなやつ。皮肉過程理論っていう名前らしい。

論文はこれ「Paradoxical effects of thought suppression」引用数3200くらい。

あーすっきり。

ところで、なんでこんなことに拘っていたかというと、最近、人々の考え方が分断しているとか言われるけど、ほんとそれを感じていて、twitter とかみていると「多分この人とは会話成り立たないなー」とか思うことがある。同じ地球上、社会に住んでいて、同じ言語に住んでいるのに、どうしてこうなったんだろうって感じ。インターネットのやりすぎで見たいものしか見なくなると必然的にこうなっちゃうんだろうね。

「自分とは考え方が違う」とかレベルじゃなくて、おそらく世界をどう見ているかが違うレベルで、まるで宇宙人のよう。それは単に知識があるなしどころじゃなくて、もはや同じ感情のプログラムが動いていない感じ。おそらくそっちの人からみたら、自分も宇宙人なのかなーとか考えると怖い。

おそらく、わかりあえることは多分一生ないなって思う人もぶっちゃけ多いのだけど、何がコミュニケーションの基盤になりえるのかなーと思ったときに、科学はその一つだと思う。

ホントは、"歴史"も人類が共有したものとして、コミュニケーションの基盤にも入れたい。ところがなんと、ホロコーストですら否定する人もいたり歴史修正主義とかはびこる世の中だから難しいのかなーと。。それでも人間の認知的に整合性を取るために間違った情報をいくらでも信じたくなるかとかは科学だから、そこんとこ踏まえていこうなって思っている。

最後に、ホントどうでもいいことなんだけど、「脳は否定形を理解できない」って否定形で書かれているけど、僕は理解できているのだろうかw

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