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[ファンタジー小説]メア・イノセント~夢と瀬踏み(あらすじ付き)その16

あらすじ 

あらすじ  白鳥達との激しい攻防(?)の末
       火山に宝石を投げ入れる事に成功した3人・・・・そのあと



登場人物

「」お兄さん 
話の主人公 昔の記憶が曖昧 彼女達の兄という訳ではない

『』フェティ  
元気で活発な青肌の女の子、ミーディットとは双子

【】ミーディット 
おとなしめなフェティの妹 夢に関する秘密がある? 


用語

ウツツム族 
青い肌の種族 
夢を見ないらしい 晴れの日が苦手

ストーリーテラー 
ウツツム族に夢の話をする人
瀬踏みの世界では
無から何かを作りだす事が出来る

瀬踏み
ウツツム族以外の誰かが見た
夢の中にウツツム族が入る行動
基本は見た夢がベースになる?


[本編]


気が付くと家の中だった

うぅ・・・腕が凝り固まってる

動かそうとすると
何かが引っかかる感覚

・・・そうだ、瀬踏みの為に今、手錠してるんだった

『むむ・・・まどろみ・・・』

僕が引っ張ったせいで、フェティを起こしてしまったかも

と思ったけど、まだ寝てそうだ

さて、どうしようか・・・
無理に起こすのも悪い気がするし・・・

別に鍵が付いてるようなものじゃないけど
両手に付いてるから

2人のどちらかが起きてくれないと
動けないん
だよな・・・

【ん・・・・あ・・・!瀬踏み、終わったんだ・・・・
 お兄さん、今外すね・・・?】

「うん、ありがとう」

よかった、ミーディットが起きてくれた

【はい・・・外れたよ・・・あれ・・・お兄さん
 そんな腕輪付けてたっけ・・・?】

腕輪・・・・?そんなもの付けてた覚えはないけど

僕は、解放された方の腕を見ると
確かにそこに腕輪があった

猫の刻印のある腕輪

瀬踏みの中でみた溶けそうな宝石に似てる気もするけど・・・

とりあえず、開いた手でフェティ側の手錠を外す

【ほら・・・お姉ちゃんも・・・起きて・・・?】  
『んー・・・こんなに眠いのに・・・?』

意地悪を思いついたような表情で
話し掛けるミーディット

【早く起きないと・・・ふふ・・・私がお姉ちゃんのおかし
 ・・・食べちゃおうかな
・・・?】

んみっ!そうは問屋が卸さないっ!!』

勢い良く起きるフェティ・・・
流石「妹」と言うべきか・・・「姉」の起こし方をわきまえてる

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あらためて、2人を見てみると
全員に腕輪が付いている事に気づいた

ただ、宝石の色は一人一人違う

僕は〈緑色〉
フェティは〈赤〉


ミーディットは〈青い色〉

『ふーん・・・なんだろね?これ』

【お姉ちゃんが・・・宝石を許可した訳じゃ
 ・・・ないんだよね

『私は、アヒルちゃんは意識したけど・・・』

【・・・私も宝石は、してないし
 仮にそうでも・・・腕輪になってるのは・・・不可解

首をひねりながら、難しそうな顔をするミーディット

僕は、瀬踏みで具体的に
何が具現化するのかは
分からないけど

彼女達にとってもかなり不可思議な現象なのだろう

『まぁまぁ3人お揃いの腕輪って
 なかなかオツな感じでいいんでない?
 ・・・それに外し方わかんないし』

これは・・・完全に匙を投げてそうなフェティ

「確かに気にしたところで今は何もできないし
 プラスに受け取ってた方が
 いいかも知れないね」

【おそろい・・・だし
 ・・・そうだね】

『さてさて、こうやって目も覚めたし
 食べ物ついでにアヒルちゃんが
 出てきたか確認しに行かない?

そうだ、そっちも相当に気になるんだった!

本当に現実の世界に具現化するものなのか・・・

ただ・・・・

 『めちゃくちゃ晴れてる・・・・』 
 【ここまでだと・・・外・・・出れないね・・・】

人にとってはいい天気でも
ウツツム族にしてみれば、悪天候だ

結局その日は日が沈んだ後
彼女達は家に帰っていき

また今度確認することになった・・・・

1章おわり


※次回は1章のあとがき予定です・・・



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#夢

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