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今年も心から”ありがとう”|中日ドラゴンズ

10月5日、今年最後の現地観戦が終わりました。怒涛の9月を終えて”ご褒美”だった日。感情が追い付かないほどの1日でした。

元々、8月31日バンテリンドームに行く予定でしたが、台風の影響で3連戦が中止に。振替試合が10月4~6日に決まった時点で行きたい思いを募らせていたものの、”10月に野球が観れる”いわばご褒美ボーナスステージと化した3連戦はチケット戦争必須。

発売日には仕事を一時切り上げてクリック戦争に参戦、何度も何度もログインしてやっと取ることが出来たチケット。なんとか取れたのは3塁側、でもベイスターズだから良いんです。昨年、YOKOHAMAブルーに染まったハマスタのライトスタンドから聞こえた応援歌。それはそれは圧巻で、聞いた瞬間ハマスタとベイスターズの虜になりました。1年に一度はベイスターズ戦を現地で観たい、最後の最後にその願いが叶いました。

なんと言っても10月5日は田島さんの引退試合。13年間竜のブルペンを支えた功労者のラスト登板です。13年間のうち2年しか存じないわたしでさえ間違いなくグッとくる、恐らく小笠原慎之介くんのタオルで涙を拭うだろうと覚悟を持って(なぜ慎ちゃんかは後述)いざバンテリンドームへ。


この日、小笠原慎之介くんが先発登板。公式YouTubeやメディア対応がいつも丁寧で、サービス精神旺盛な慎之介くん。ザ・プロ野球選手だなぁ…と感じて以降、一気にファンになりまして土日参戦では現地で観れない!ということで昨年6月仕事を休んで金曜ナイターを観に行ったくらい、慎之介くんからしか得られない”何か”があるんです。

いつもならスタメン発表ギリギリに着くんですが、この日は1時間早い電車に乗り込み13時前に着席。ライトのファウルゾーンでアップするホームユニの慎之介くんを目に焼き付けてきました。慎ちゃん、猪八戒が振り回す鉄球みたいなのでアップしてました。

彼が走ったり遠投したりして最終調整する姿をボーっと見つめるうちに「わたしも頑張ろう」って、そう思えたんです。正直に言うと「頑張ってみてもいいかなぁ…悪くないよな」くらいの気持ちです。

これだけ聞けば「あらそうでしたか」くらいの話だと思いますが、今年どんなに心が震えてもどんなに嬉しいことがあっても、どうしても思えなかった感情なんです。それは、自分にこれ以上の努力を課すことは出来ない、そう思いながら1年を過ごしてきたからです。

というのも、今年から仕事が変わりまして、それはそれは毎日色んなところで色んな事件が起こり、朝8時から夜23時まで仕事するなんてザラに有り得る生活を送っています。ちなみに、久しぶりに会う人には「意外と元気で驚いた」と言われます。(どんなん想像してんねん)

アドレナリンガバガバのガバなので生き永らえているものの、分かりやすく言えば、自己犠牲の毎日です。それでも今の立場が自分を成長させてくれて、想像の遥か上を行くくらいキャパシティーを広がったのも事実です。目が回りそうな毎日ですが、それでも今が一番”楽しい”し、今の自分が”一番好き”です。

でもその一方で、そんな生活を送りながら「もっと頑張ろう」なんて到底思えないんです。毎日色んな感情を飲み込んで与えられた役割をひたすらこなして、求められる自分を必死で演じます。ヘトヘトな自分に頑張れなんて言えないんです。

それでも「今以上に頑張ろうなんてとても思えないけれど、今と同じくらい”頑張る時間”がもう少しだけ続いても悪くないかもなぁ…」昨日の慎之介くんを見て、初めてその感情を覚えました。

慎之介くんからしか得られない”何か”、それはとにかく熱く自分を鼓舞する彼の姿がものすごくカッコよくて、心が動かされるほどの熱量と人間味。上手く言葉にできないけれど、得体の知れない”熱さ”みたいなもの。その輪郭が朧気ながら少しだけ分かったような気がします。


ちなみに、昨日は3塁側の座席ということでサード守備に就く福永くんを過去イチの近さで拝むことが出来ました。ここに来て突如感動の片鱗もない話ですけど、彼のユニフォームの着こなし的に太ももの立派さが麗しくも際立っていますので、それはもう太ももを目の前で拝めました、合掌…みたいな気分でしたよ。三十三間堂に初めて入った時と同じくらいの荘厳さに固唾を飲みました。

早速1打席目からタイムリー、その裏「福永!福永!」のコールに守備位置からスタンドにペコリ、ネクストバッターズサークルでのお馴染みルーティン見放題。この時点で、本日お釣り来るほどの満足度でございました。

7回表の途中、いよいよ田島さん登場。ベンチから田島さんが出てきた瞬間、わたくしすでに泣いておりました。マウンドには立浪監督と内野陣がみんな集まって、頑張れ頑張れってやっています(語彙力、名古屋に置いてきた?)それを見ながらさらに爆泣き。

「バッター松尾に変わりまして……京田」嗚咽を極めて息吸えません。1球目ストライクの拍手が鳴り止むまで京田くんの応援歌を控えたベイスターズファンの心遣いにも感動。三球三振、京田くんありがとう。

そしてマウンドに集まる8人の選手と握手する田島さん、隣のカップルには悪いがもう声を上げて咽び泣く。「ピッチャー田島に変わりまして、祖父江」もう限界です、担架です。バンテリンドームでここまで泣くなんて想像しておりませんでした。田島さん、13年間本当にお疲れ様でした。

清水くんマルちゃんと繋いで、同点で迎えた9回裏。お願いだから福永くんに回らないで…と少しばかり祈ったことは秘密ですけど、ヒーローは来るべき時に来るんですよ、あなたの出番です福永裕基さん。

サヨナラ内野安打ーーー!

4×-3サヨナラ勝ち。ウォーターシャワーを浴びてビショビショになる福永くん、水も滴って良い男過ぎる福永くん。こんなプレゼント最高過ぎるよ、福永裕基くん!!!

両チーム二桁安打が飛び出す乱打戦を制して田島さん引退試合を勝ちで締めくくった福永くん、もちろん本日のヒーロー…ですが、わたしは帰りの時間が迫っていたので、ヒーローインタビューは映像で拝見しました。

現地帰りに必ず撮る名古屋の空

とにかく感情が全く追いつかない1日でした。しかもドアラさんバク転したんですよ、清水くんの登場曲「Oneday」をバックにドアラさんバク転成功したんですよ!!(これでまた爆泣き)祝砲だね、成功おめでとう、マイスイートラバー ドアラさん。


1年前の10月5日、岡野さんが戦力外通告を受けました。全く予期していなかったといえば嘘になりますが、いざ直面するとそれはもう受け入れ難く、でも受け入れるざるを得ない現実があまりにも高いハードルで、とにかく悲しくて泣いてばかりいました。せっかく出来た野球観戦という趣味だけど、今年で終わりかもなぁ…。本気でそう思っていました。

でも1年後の10月5日、バンテリンドームで感動と嬉しさと、少しだけ切なさが混じった涙を流していました。

それに岡野さんがスカウトに転身したことで、今年はNPB以外の野球をたくさん観に行きました。東京六大学に都市対抗、独立リーグ。色んなフィールドで頑張る選手を知って昨年よりもずっとたくさん心が震えた、そんな1年になりました。ありがとう岡野祐一郎さん、あなたは永遠にわたしのモストオブ推しですよ。

10月24日いよいよドラフト会議です。スカウト岡野祐一郎さん初めての晴れ舞台。あぁ…どんな選手が指名されるだろう。スーツに身を包んだ岡野祐一郎さん、ちゃんと指名後の電話は噛まずに話せるだろうか(誰の心配だよ)

今年も最高な1年を本当に本当にありがとう!

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