共感力ってめちゃくちゃ大事かもしれない(大人と子ども編)
乳児期は、信頼できる大人と一緒に過ごすことで、愛着関係の中情緒が安定していき、2歳児クラスで友だちに興味や関心を持ち、友だちとのいざこざを経験しながら友だちとも信頼関係を築いていき、幼児クラスになると、友だちとの集団生活が主になってきます。保育士の配置基準1・2歳児は子ども6人に対して保育士1人ですが、3歳になると子ども20人に対して保育士1人、4・5歳児は子ども30人に対して1人。配置基準が今後変わることを願いたいですが、法律で定められているものですから現状この配置基準で質の高い保育ができるよう現場でも試行錯誤しています。
信頼できる大人と一緒に・・・じゃあ子どもとの信頼関係をどうやって築いていけばいいのか?まだ新人の頃1歳児担任になり、子どもとの関係がうまくいかず悩んでいた際、泣きながら主任に相談したことがありました。主任が保育室に入ると、子どもたち全員主任の周りに集まるんです(笑)どんなに泣いている子でも、主任が関わるとすぐに泣き止むんです・・・自分はうまくいかないのに、主はなんでこんなに子どもと信頼関係を築けているのか違いが判らず「頑張っているけど子どもが話を聞いてくれなくてうまくいかないです。主任はなんで泣いている子も笑顔にできるんですか?」と聞きました。主任は「私も新人の頃そうだったよ。頑張れば頑張るほど、うまくいかないときもあるよね。」とまず共感してくれました。そして「まずは”共感すること”が大切だと思うな」と教えてくれました。
例えば、私の書いた個別月案について。トイトレ中トイレでおしっこをした子どもへの関わり方で「一緒に喜ぶ姿を見せる」と書いた私に、主任は「配慮として、“保育者も一緒に喜ぶ姿を見せる”というスタンスはどうなのかと。『保育者は子どもにとってよりよい環境であるべき』とか『いかに黒子になるか』とかが重視されてるし、主役は子どもだよね。保育者が「やったねー!」と一緒に喜ぶ必要あるかな?それは保育者が嬉しいだけであって、共感ではないよね?」と言われ、そこでハッとさせられました。
私は共感する、ということを勘違いしていたなと。子どもが嬉しいときに一緒に喜ぶ。悲しいときは一緒に悲しむ。感情を共有することはそうなんだけど、自分が主になっていたのかもしれないと気づきました。特に、「nuts先生やだ!!主任先生がいい!!」と泣いて嫌がられた時。「そんなこと言われたら悲しいよ~」と返答していました。ですが、主任に気づかされたことで、一喜一憂していては保育士は務まらないと気持ちを切り替え、心の余裕を持ち「主任先生がよかったね。」と、とにかく子どもの気持ちに共感することに徹しました。(共感しすぎて、寄り添うと放任の境界線に悩まされたことはまた別の機会に・・・)
自分の感情をぐっとこらえて子どもに寄り添うのって最初はめちゃくちゃ難しかったです(笑)だって、自分だって人間だし嬉しかったり悲しかったりしますもん・・・だから最初はなんか変な感じになりました(笑)「わー!!あー・・・ズボンはけたね。嬉しいね。」みたいな(笑)変な感じになりながらも、その日から毎日意識して声掛けの方法を変えてきたことで、今では共感することが癖づいたというか、自分の関わり方のベースとなっています。
そういえば成功しているスポーツマンって一喜一憂しないメンタルが大切になってきますよね。特に大谷翔平君・・・彼のインタビューを見て、自分の未熟さを痛感しました。保育士としてもそうですが、成功したいと願うなら、一喜一憂しないメンタリティを身に着けることは重要。そのためには、毎日コツコツ意識し継続する。『継続は力なり』とにかく努力を継続していき、日々修行に励んでまいります。でも…プライベートでは一喜一憂させて!!!笑
上記は大人と子どもの信頼関係について記しましたが、次の記事では『子どもと子どもの信頼関係』について考察してみたいと思います。
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