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彼女、トイレと格闘する。

彼女の旅、第9弾です。
読んでると、わたしも旅をしたくなる!

この前、彼女とLINEしていて、
海外にいると自分の中の”野生“が目覚める感じが
するよね~という話になりました。
ふだん、日本で危機意識なく安穏と暮らしていると、
自分の中にそういう部分があることを
忘れてしまうんですよね~

彼女の旅を最初から読みたい方はコチラ

***
また、今日も早朝から
ウーバーさん🚕に乗り込む。

まま、誰にでも
オラー!と挨拶しーや。
無愛想が最悪なことやから。

娘から 注意を受ける🥲

わたし、愛想ないとゆわれるん
生まれて初めてやねんけど。

はい。はい。わかりましたよ😩

長距離バスに乗り込み
今日も3時間のドライブで
プエブラという
メキシコ第3位の街へ

バスを降りると
娘のいうとおり 
友達親子が待っていてくれた。

そして 友達は男性だった。

もうずーっと前から
娘が ともだちと言って連れてくるひとを
娘と同じ年頃の日本人女性と
思ってはいけない
それは我が家のスタンダードとなっていた。

だから ビックリはしない。

彼と彼のお母さんは
この旅を楽しみにしているらしく
めちゃくちゃフレンドリー

特にお母さん、めちゃくちゃ明るい。

うん。やっていけそう❤

片言の英語でやりとりする❤
国際交流の旅 スタート!

2人とプエブラで合流し
再びバスに乗り3時間
とは聞いてた。

でも、山道とは聞いてない。
比較的乗り物酔いしやすいわたし
急に 怖くなり酔い止め薬さがしたけど
ない!
どうしよー🥲

お母さん
名前はミリちゃんといいます。
彼女が
わたしのあげる。
と 日本の酔い止め薬より
明らかでかい
カプセルを差し出してくれました。

大丈夫か?と不安🫤になったけど
背に腹は変えられぬ。

グラシャス!と言って お口のなかへ。

飲んでから
とりあえず 
薬のパッケージ確認させてもらうと 
主成分が日本よりめちゃくちゃ多かった🥲

これ、多分冬眠レベルよね🤣

わたしの薬剤師としての勘
まだ使えてました。
しぇーいかい!←正解🤣

目が覚めたら 
そこは 亜熱帯🌴
クィツァランという
昔のままの暮らしをしている土地でした。

薬効きすぎて
軽い痺れすらある。
道中の記憶ゼロ

なのに
ミリちゃん 相変わらずテンション高く
元気もりもり。
メキシコ人に完敗!

しかし
ヨロヨロしながらも
中世の植民地そのままの雰囲気に 
心奪われます。

街は 物売りにあふれ
活気がすごい。
油断してると お年寄りと子供の
物売りに囲まれてるー!

また、娘から教育的指導あり。

まま、無視とか知らん顔はしたらあかん。
挨拶と
no thanksは絶対いわなかあかんで。
でないと
バカにされたと思い、怒らせるから。

はい。
勉強になります。ありがとうございます😭

when in Roma,do as Romans do.

40年ぶりに思い出し、胸に刻みました!

ホテルは中庭があり、まさにコロニアル建築
噴水やプール
見たことのない熱帯植物との調和が
素晴らしい。

しかし、客の姿なし。

部屋に入ると 湿気が多い。
おいおい、大丈夫か?

でも、あんまり考えんとこ。

と とりあえず4人で食事に出かけ
豆をふんだんに使ったご当地料理に
舌鼓を打ったのでした。

帰りの夜道
ミリちゃんと私たちは
片言の英語で話をしました。

彼女は 2人の息子さんと
戸籍上の夫がいます。
夫はコロンビア人で もう20年近く
メキシコには戻っていません。
コロンビアに 新しい家族がいます。

ミリちゃんは若くして夫と結婚し
コロンビアへ渡りました。
しかし、コロンビアの家族は
メキシコからきたミリちゃんを受け入れず
子供たちにも冷たくあたります。
我慢しきれなったミリちゃんは
子供たちを連れてメキシコへ戻りました。

コロンビアは メキシコと比較にならないほど、治安が悪いです。
空港ではカバン一つ🧳携行できません。
ジャンバーのジッパーを首まであげて
パスポートや財布は内ポケットにいれます。

なぜなら、そうしなければ
麻薬をカバンの中に入れられ
知らぬ間に運び屋さんにされるからです。

メキシコについたあと
子供は誘拐され、
鞄と引き換えにすると 犯人から要求が
ありますが
子供が帰ってくる保証はありません。

この話をミリちゃんから聞いて
あー現実に こういうがあるんだ。
昨日までいた NYと同じ世界なんか?

と ものすごいショックを受けました。

ミリちゃん 話してくれてありがとう。
こんな片言しか話せないわたしやけど
ミリちゃんが 色んなこと乗り越えて
生きてここにきて
わたしに 話してくれたこと
感謝してるし、一生忘れへん。

と 必死で伝えました。
多分通じたと思う。
ミリちゃん ハグしてくれたから😊

おやすみなさいと
ミリちゃんとエドワルドに挨拶して
部屋に戻りました。

シャーワーは 案の定
ぬるっ!
風邪をひく覚悟はなく
パスして
ベッドにはいりました。
薬は まだ身体から抜けてかったから
あっという間に 眠りに落ちました。

夜中に目が覚めて
トイレで用を足しました。
あれっ?
流れへんやないかーい!

娘を起こしたら
うるさいな!
そのままにしときーや!

と 相手にされず、ショボン🥲

とりあえず、タンクの蓋をあけました。
あり得ない構造
根本的に壊れとる!
水道知識ゼロのわたしでもわかるぐらいの
壊れ方
錆だらけで 
最後に人泊まったんいつ?状態 

この部屋 ダニとかおるんちゃう?

こわいこわいこわい。

あかん!
妄想にとらわれてる場合ちゃうわ。

いま何をするべきなん?

いまは 水を流したい。

そうやった まずそれを
どーにかしよ。

それから
ゴミ箱で水をなん度も汲んでは
タンクに入れる作業をしました。

夜中に メキシコで何しとんねん!

自分でツッコミいれて
あーまた ネタできたやん。と
ニヤつく奇妙な中年女性🤣

格闘すること 30分

そして、とうとう
ジャー!という音とともに
わたしの努力は実を結び
水は流れてくれました。

根本的な解決は
明日にしよーと

安堵と満足のなか
再び眠りにつきました。

オツ!わたし。


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