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春にぴったりな栄養【あさりのガーリックバターライス】



あさり出汁の旨味を活かして炊き込みのようなバターライスを作りました。

あさりは栄養士が献立に入れる好きな食材です。
簡単に不足しがちな鉄分を補えるからです。
鉄分から赤血球を作るビタミンB12や、亜鉛、タウリンも代表的な栄養素です。

また、あさりは春にぴったりな薬膳食材でもあります。
旬のものは季節に合った効能を持っています。


牧草を餌とする牛のミルク、グラスフェドバター を添えて。久しぶりのバター。



あさりのガーリックバターライスの作り方


あさりや貝の旨味はコハク酸。
じっくり出した貝の旨味はとても美味しい。
中華でよく使われる貝柱や、アクアパッツァの貝の旨味もすごいですね。

〈作り方〉
あさりを暗い場所(冷蔵庫の中)に置き、塩水に漬けて塩抜きし、洗って殻の汚れを取る。

鍋に水、酒、あさりを入れて沸かし、
あさりの口が開いたら火を止め、蓋をする。
※身が固くならないよう沸かし続けず、余熱であさりからの出汁を出す。

あさり出汁と昆布、薄口醤油、塩、ニンニクでご飯を炊く。
炊いた後にあさりの身を混ぜる。
バターとブラックペッパー、みつばで盛り付け。
お肉のプレートと
黄白菜のとろみのある塩麹スープ



あさりの栄養


鉄分・亜鉛・ビタミンB12・タウリンが豊富。


貧血による疲労感にも効果的。

鉄分は、ビタミンC・葉酸・ビタミンB12が豊富なものと組み合わせると○です。


ビタミンCと葉酸のセット…季節的なものは、春キャベツ、白菜、アスパラガス、菜の花など。ほうれん草、小松菜だったらさらに鉄分やカルシウムも含まれているので最強です。

ビタミンB12…動物性タンパク質全般、海苔、わかめ。



あさりの栄養学と薬膳の共通点

薬膳的には、春は冬に溜まっている老廃物や毒素を解毒して、肝臓を養生することがテーマです。

春先に旬を迎えるあさりは「肝の働きを補う食材」といわれていますが、これは栄養学的にタウリンや鉄分が含まれている事と関係します。



肝の働きが乱れると、気分が落ち込む、怒りっぽくなる、イライラする、やる気が出ないなどのメンタルの不調が現れます。


春の陽気の上昇とともに、上半身に熱がこもりやすく、多汗・鼻血・口の渇き・のぼせ・めまい・不眠など起こしやすいのですが、そのような熱を冷ます作用があるので、春独特の症状も改善するようです。


またあさりは薬膳でも血を補う食材とされ、
貧血予防に役立ちます。


「貝、苦味のある春野菜、柑橘」は春に食べると良いとされる食材です。すべて季節のもの。



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