見出し画像

「凪ノ恋」あとがき。

Nutrients代表、都ユウです。

作品が公開し落ち着いたところで当サークルの三作品目にあたる『凪ノ恋』について、少しばかり書き留めておこうと思います。

まずは完成にあたり、サークルメンバー並びに声優様方、そして素晴らしい楽曲を提供してくださった関係者様。締め切りという目標を提示してくださるティラノゲームフェス運営者様。
この場をお借りしお礼申し上げます。

ありがとうございました。

皆様のおかげで『凪ノ恋』は初めて完結した作品を作り上げることができました。
と言うのも、ハロ神、ことシスと作品を完成したのですが、どの作品も『続編を前提とした企画』となっていました。

一枚絵03

【TGF2019参加作品『ハロー、神様Worker』】

画像2

【TGF2020参加作品『こと国シスターズ!!』】

その為、『こと国シスターズ‼』の続編を作るまでのつなぎとして『凪ノ恋』の企画は決まり、制作に移りました。


『こと国シスターズ‼』完成後、あとがきで語るつもりでしたが気づいたらもう1年たっていたので今語りますと、ことシスは反響があれば続編を作るつもりでいました。
しかし、想定していたよりはDL数も伸びず、当時のティラノフェス2020において他参加者の作品が次々とバズって行くなか、ことシスはどこか取り残されているような感覚を覚えていました。
それでもプレイしてくださった方、作品に協力してくださった方、応援のお言葉、嬉しい感想もいただくことができ、結果としては『こと国シスターズ‼』は胸を張れるいい作品であると思うことができました。
結局のところ『完成させ世に出した』ことが一番であり、それ以上でもそれ以下でもありません。

『こと国シスターズ‼』はいいぞ。

THE妹2021

でも、続編は今のところ作る予定はありません。

話はそれましたが、つまり何がいいたいのかというと、ハロ神もことシスも言うなれば未完結の作品となっています。
その為、次の企画で当サークルが目指したものは『完結した作品』の完成です。

既にプレイしてくれた方、沢山おられると思いますが、いかがでしょうか。
『凪ノ恋』は『完結した作品』になっているでしょうか。

恋が生まれ、恋を自覚し、恋が実る。それをテーマとした凪の時間
恋が交差し、恋が阻まれ、恋が散る。それをテーマとした時化の時間。

『凪ノ恋』とはつまり、それぞれのヒロイン、主人公の〝恋の始まりから終わりを描く物語〟となっており、一貫性を持たせています。

プレイすることで『凪ノ恋』が純粋な恋愛の物語であったと思うことができたのなら、凪ノ恋は完結できたと言えるでしょう。

この作品が完成したことはサークルの成長であり、自信になることができました。
ただ、今回のことで反省しないといけないなと思う点も結構あり、この際ですので、凪ノ恋の制作過程での良かった点、悪かった点を書こうかなと思います。
あとは今作についての個人的な感想も。

◆良かった点◆


シナリオについて

シナリオ構成は思いのほかよくできていたと思いたい(自画自賛)
等身大の恋愛、しかも波乱万丈な恋愛模様を描くとなると、かなりのテキスト量になると思います。
必要なシーン、重要なシーン、言うなれば感情移入させるためのストーリー(キャラクターの人生)をいかに切り抜いていくかに重きをおき、序破急の構成でシナリオに取り組みました。
自分が手掛けてきた作品の中では一番うまく構成できたと思っています。えへん。


スクリプトについて

ハロ神、ことシスと基本スクリプトは二人体制でした。基本的にはスクリプト担当のかのさわさんがシナリオ叩き(指示文もト書きも何もないセリフと地の文のみのもの)で組み込んでいき、当然ト書きはないので自分がブラッシュアップしていく形でやってきました。
つまりはゲームとして組み込むのはかのさわさん。ゲームとしてのクオリティアップ(演出)は都ユウといった感じです。
今回もそのつもりでしたが今作は少し問題があり(これは悪かった点で)その為時間がなく、かのさわさん一人でスクリプト(組み込み、演出、UI管理)をすることとなりました。
ことシスの時は大分自分が手を加えていましたが、凪ノ恋はほとんど手の出しようがなく、素晴らしい出来栄えでした。
というかト書きとか指示文ないのに自分の想像通りのもので来てるのはすごいと思った。誰のセリフであるのかの間違えもほぼなかった。

(これはもしや誰のセリフか分かるくらいにキャラを明確化できていた自分が凄いのでは……ニヤリ)


デザインについて

自分は立ち絵至上主義なので、1のスチルより1の立ち絵で描いてもらっていましたが今作はスチルを多く描いてみようという試みでキャラ絵のスケジュールを組みました。
時間がないにもかかわらず魅力的すぎるキャラ絵ができ、更には時間短縮の技量まで身に付けることができたと思います。
実は今作、スチルは16枚(差分合わせるともっと)近く使用していることになっていますが、その実、実際の描きおろしスチルは8枚です。
というのも、立ち絵をスチル風に合成しているスチルが大半を占めています。
これは検証の意味合いもあったのですが、スチルを一枚描くよりか、動きのある立ち絵を追加で描き、それを合成で使いまわすという手段が思った以上にハマったと思います。
それと背景もほとんどが合成で工数を落としています。
合成技術も上達できたと思います。
あと単純に絵が良かった。ゲームのスチルとか描いたことあんまないのに今回はすごい想像通りのものが来たので『すげー』ってなりました。

乃黒、ペンギン丸コンビは今後もNutrientsの要だぜ。


◆悪かった点◆


これは『企画の規模が変わった』これに尽きます。

当初は2時間ほどの短編として企画していたのですが、シナリオを描いているうちに「この企画、化けるぞ……」と勝手に装飾し肥大化させ、ことシスと同等の規模のものになりました。
これにはメンバーも困惑(いや……でもみんなノリノリだった気もする)スケジュールを大幅に変更し、急遽立ち絵数倍増、スチル倍増、シナリオ三倍、当然それを組み込むスクリプトの工数も超倍々といった感じになり、これにはかのさわさんも「ティラノフェス不参加」宣言してしまう始末。
普通の同人サークルであれば空中分解してもおかしくないような出来事があったことです。

ですが『凪ノ恋』は企画以上のものができ、サークルメンバーもかつてない追い込みを見せ、結果としてはサークルの成長につながったのではないでしょうか。


ないですか。


そうですか。

と言うことで、企画の規模、変えたらヤバイ。

勉強になりました。


そんなこんなありまして、『凪ノ恋』を無事完成させることができ、つつがなく公開にまでなんとかこぎつけることができました。


◆個人的な感想◆


ネタバレをすると面白さ半減しちゃうのでネタバレありきの記事はフェス終了後に(ないかも)書こうと思いますので、ネタバレなしの小並感な感想を。

ぶっちゃけ自分で書いた物語なのでシナリオの面白さはあんま分かりません。
もちろん、面白だろ? と思いながら書いていますし、プレイして面白いな、と思ってはいます。
ただ、ネガティブ思考のせいかめちゃくちゃ自信あるか? と言われたらそんなにはありませんでして。
ですが、この作品は自分だけのものではなく、サークルのみんな、声優さん、楽曲提供者。その全ての力が合わさってできた今までで一番の傑作であると思っています。
自分のシナリオに、演出や声、イラストが合わさることで、自信がつきました。

『凪ノ恋』超面白いと思います。

画像4

やってくれると嬉しいです。

◆宣伝と今後の予定◆


というわけで『凪ノ恋』ティラノゲームフェス2021に参加しております。
ぜひぜひ、プレイしてくださると嬉しいです。
できれば感想とかくださると自分含め、サークルメンバーがうれし涙ちょちょぎれます。

(↓画像クリックでDL先に飛びます)

画像6

それとNEXTも制作中。
企画も設定も固まり本格的に作業に入りました。

ロゴ案01

仮ですが30分でロゴ作れるくらいには腕前が上がったような。
完成目途は来年の年始あたり。規模は短めです。(…本当か?)
実はその次も決まってまして、それはNutrients5周年記念作品的な感じで大規模なものになってます。

次回作も完成できるといいな。

頑張ります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?