![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75428103/rectangle_large_type_2_c1757bb3f2c029a999eef75ac2fde060.jpg?width=800)
読書感想文【ジェノサイド】
今回手に取ったこの本には珍しく帯がついていて、その帯の内容がこれ。
この作品に出逢えた以上、今年読む本はもう全部ハズレでもいい。
知性と野生の興奮をかき立てられる第一級のエンターテインメント。読み終えたそばから、もう読み返したくなっている。
ここにハリウッドを凌ぐ、一級の娯楽作品がある。こんなスケールのデカい小説を書ける作家がいたなんて、日本はまだ捨てたもんじゃない。
すげえなオイ。
自分からめっちゃハードル上げてくるやん。どんだけ自信あんねん!
とはいえ、私も30を超えてちょこっとは経験を積んできた身。
このような文言は過剰宣伝誇大広告の類が多いのもまた事実。
一体どれだけ騙されてきたことか…。
そんな飛び越えるよりくぐったほうが良いくらいまでハードルを上げまくった本書の感想は…。
すごく面白いすごい本
最初はバラバラに存在していた「点」たち。
難病の息子を救おうと奮闘する傭兵、父の遺志を継いだ科学の大学院生、若き凡人の天才、人類に絶望した学者…。
神の導きでもない限り、彼らは決して交わることのなかった。
その一つ一つの点が徐々につながっていく。
そして全ての点がつながり、一つの集合体となった瞬間ーこの感覚をどう表せばいいんだろうか。
現人類たる私には、とうてい思いつかない。
もちろん、途中に垣間見える作者の政治観および歴史観に対してどう取るかによっても評価は分かれるとは思う。
それでも、このまるで一本の映画をみたかのような、濃密なエンターテインメント。
ぜひご一読あれ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?