【読書】『フランス人は10着しか服を持たない ファイナル・レッスン 「凜とした魅力」がすべてを変える』

日本でも大人気となった「フランス人は10着しか服を持たない」シリーズ。
タイトルにファイナルの文字がつき、今回で最後となった。
今回はズバリ「凛とした魅力を持った人になろう！」である。

では「凛とした魅力」とはどのようなものなのか？？
著者は5つの特徴を上げている。

1.自信・・・ありのままの自分に満ち足りている。本当の意味で自信を持っている。
2.心の落ち着き・・・つねに物事をポジティブに捉え、冷静さを失わない。
3.思いやり・・・他人の立場になって考え、思いやりのある行動を取る。
4.美しい身だしなみと姿勢・・・その場にふさわしいおしゃれな装いと美しい姿勢。
5.「いま。この瞬間」を大切に・・・凛とした魅力のある人は、「いま、この瞬間」を大切に、情熱的に生きる。

マダム・シックの「凛とした魅力」 P17

これらが手に入れられたらどんなに素晴らしいか！！
もちろん、簡単ではない。
付け焼き刃めいてその日その場限りの行動では、文字通り身につけることはできない。
一生をかけて磨き続けていくものだと著者は語る。

内容はおなじみの服装選びから身だしなみ（ヘアメイク、爪、眉毛、メイクなど）、コミュニケーション（姿勢、断り方など）、知性の磨き方やおもてなしやマナーなど多岐にわたる。

面白いのは著者の経験談や失敗談も載っているところ。
「私も実際にやってみたけど、結果こうなっちゃったわ！」と言ってくれることで、内容もよりリアリティと説得力が増す。

そしてラストーこの本に感銘を受け、実際に行動に移した人たちが体験する「試練」の乗り越え方まで教えてくれる。

私たちはより魅力的な人になりたいと努力しだした。
するとどうだ、周りを見渡せばマナーの欠けてる人が目につくようになってくる。
いくら自分がコツコツと磨き続けても周りはどこ吹く風、ときには努力してるあなたに対して世間はとてつもない向かい風を吹かせてくる。
そんな日々がバカらしくなってくるー。

そんな「アフターフォロー」も著者は経験談として、最後の最後まで私たちに親身になって支えてくれる。
そして同時に、こう問いかけるーなぜ私は凛とした魅力のある人になろうとしたのか、と。
それが『ファイナルレッスン』だとー。

#読書感想文