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【読書】『脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』

運動は心身の健康に良いー。
そんな言葉を今まで何度か聞いたことがあるだろう。
デール・カーネギー氏の超ベストセラーの一つ『道は開ける』でも、悩みへの対処法として運動が強く推奨されている。


本書は「運動と脳」の関係を世に知らしめた名著。
内容は様々な事例ーストレス、メンタルヘルス、依存症、ADHDーを取り上げ、脳はどのような働きをしているのか、また運動することでどんな効果が得られるのかが書かれてある。

著者は柔軟な考え方をしており、運動はメンタルヘルスや依存症などの治療に一定の効果があることを示しつつ、「治したいなら運動をしろ!薬には頼るな!」とは言わず、運動と薬の両方の武器を持って戦おうと説いている。
この考え方は、なんらかの形で治療している人たちへ勇気をくれるだろう。

また、実際どんな運動をすればいいのか、という問いにも答えており、各章の終わりに「こんな運動をしよう!」や鍛錬の章に詳しく書かれてある。
どこどこの研究では何パーセンが云々~なんて読むと「なんかよくわからん…とりあえずウォーキングでもなんでもすればいいのか??」となるかもしれない。実際正しい。本書はいうー何もしないよりずっといい。

惜しむべきは内容は専門用語が多く、今まで運動に関する知識がなかった人には難しい内容となっている点だろうか。
それでも、ゆっくりと噛み砕いて読む価値は十二分にある。
読み終わったあなたは、きっと運動せずにはいられない気持ちになるだろう。

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