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本当の市場調査②

前回の続きになります。
今回はより具体的なこれに沿って行動すれば、正しく、かつしっかりと自分で市場を把握することが出来る、というフレームワークをご紹介します。

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まずその前に前回のおさらい。
自ら市場調査するには段階がある。それが、上の6つの調査になる。
一つずつ見ていこう

①3C分析

3つのCを元に、簡単な自社の立ち位置を見るための分析になる。言うより見るが易し👇

Customer 顧客
Company 自社
Competitor 他社

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3C分析で自社と他社の強みをしっかり把握し、自社が推すべき強みを明確化する。

顧客・・・主婦、家族層(子供のいる家庭)
自社・・・自家農法
他社・・・JA、スーパー

②SWOT分析

3C分析をするにあたって、さらに必要になってくるのが、自社の個性の徹底把握である。それを、SWOT分析にて行う。
Strength    強み(自社だから出来る強み)
Weakness 弱み(大手には勝てないもの)
Opportunnity 成長性(購入者数、購入単価が増える拡張性はあるか)
Threat 縮小可能性(こんな事が起きると、倒産してしまう)
これらの分析を、自社に当てはめてみる。

👇実際の私の友人で、無農薬、無肥料、自家採種で行っている農家に当てはめてみた。

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この様にして、自社の特徴を整理して、具体的に把握することが出来る。

③4P分析

次に、4P分析という4つのPを軸に、自社と他社を細かく比較し、一つずつ改善案を出していく。そこで改善すべき事は、さっきまでの3C分析と、SOWT分析を軸に考える。

■Product(商品)
・メイン顧客に主婦層が居ることから、美容に良いオーガニック野菜の育成
・自家採種を活かした、「安心安全種」の販売

■Price(HOWの前に、何故その金額設定なのかWHYを考えるのがポイント)
販売数が少ないため、高価格は避けられない。
販売数×値段の調査の結果、スーパーの平均価格の40%とする。
B級品の販売は、置き販売などで、顧客が決める
→工数×販売数×購入数をみて、簡単に価格を変えていく事が出来るのも、JAに属さないメリット

■Place(物流、販売経路)
ECにて定期宅配サービス
知り合いの店舗に置かせて貰う
置き販売
高額な分、販売先はSNS(ファン)の強化は必須
飲食店提携で定期収入

■Promotion
新しい野菜の出荷内容が決まり次第、すぐにyoutube告知
買ってくれた人にインスタタグ付けで野菜一本追加
インスタ強化

ここまでの分析で、半分完了という形です。
これだけでは、他社と自社の特徴を明確化しただけで、どれだけの市場規模なのかは分かりません。
どれだけの市場規模が分からなければ、自社の拡張性が分かりませんし、どういったセグメント付け(自社の立ち位置、ニーズを埋めれる余地)をするべきか分かりません。
次回、そのセグメント付を、「デプス調査」「ペルソナ設定」という項目で解説し、この「本当の市場調査」の講習は完了となりますので、良ければそちらもご覧ください。