見出し画像

その⑩『火の鳥 我王の冒険』

1987年はファミコンソフトの名作が次々と発表された年で、『火の鳥 我王の冒険』もそのうちのひとつである。このゲームは傑作、このゲームの原作にあたる手塚治虫の『火の鳥 鳳凰編』も傑作なのだが、ゲームと原作がかけ離れていることもファンの間では有名な話である。つまりゲームの楽しさと、原作の奥深さは全くの別物なのだ。

原作に触れておこう。主人公の我王は酷い運命のもと人生を歩みながら、人生の素晴らしさに気づいてゆくというのが大筋である。筆者も自分の辛さを我王によく重ねていたので、この『火の鳥 鳳凰編』はくり返し読みふけったものだ。この原作は、映画化もされた。ただしこの映画版は少々アレな出来だった(※個人の感想です)。主題歌は耳に残るいい曲で、歌も渡辺典子さんだったと思うけれど。

ゲームの話に戻ると、筆者がプレイしてクリアしたのは確か10年ほど前。比較的最近であった。リアルタイムではプレイしていなかったものの、昔のかんたんな攻略記事が残っていたため改めてチャレンジしたのである。原作と関係ないことは、よーく知っていたため楽しめた。コナミのソフトはグラフィックも美麗なものが多く、大満足。操作性も抜群である。原作にないシチュエーションの連続も、割り切ってしまえば面白い。アバタもエクボ、かもしれないが……。

書いてきて思ったが、改めて映画版の出来が悔やまれる(※個人の感想です)。でも監督もめげないで、これからもいい映画を撮っていただきたいですね。ともあれそうした筆者の不満を、このゲームは取り返してくれた。大好きな原作の評判を維持してくれたことは、間違いないだろう。

私の拙い記事をご覧いただき、心より感謝申し上げます。コメントなどもいただけますと幸いです。これからも、さまざまな内容をアウトプットしてゆく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。