冬が嫌い
久しぶりに眠剤を飲んで眠った。起きたときの気分はいつもよりマシだった。
なにかがあったわけじゃなくて、冬はいつもこう。寒くて、憂鬱で、寂しくて、こわい。
今年は特に、いろんなことがあったし余計そう感じるのかもしれない。
わたしはやっぱりどこに行っても孤独を感じるし、誰のことも愛せないようで、それを認めるのはなかなか難しい。愛じゃなくて執着だから、愛してなんかいない。
人や物に執着せずに、自分を持って強く生きたいと思うのに、すこし突かれたらぶれたりしてしまう。人間だからそれは仕方ないし、それがらしさだとは思う。
どうなりたいとか、どうにかしたいとかじゃなく、ただ、壊れないようにバランスをとって生きていきたい。
でも欲を言えば、誰かのために何かをできる人間になりたい。
そう考えると、わたしは生きることにすら執着している。
おわり
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