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シリーズ 看護師が書く 日本の医療危機 ~国民皆保険制度をわかりやすく~

この文章を読んでくださる皆さんの大半が
日本に生まれて日本で育っていらっしゃると思うのですが、
改めて日本の医療の仕組みと、その危機について
数回に分けて話していきたいと思います。

医療の仕組みっていう話になると
「日本って国民皆保険制度って良い制度があってね…」
とか
「アメリカでは民間保険だから格差がひどくて…
とか
話に聞くことあると思いますが、
そもそも国民「皆」保険って何?って話ですよね。

まず、改めまして、その語尾にある「保険」って何?から。

皆さんも、生命「保険」とか自動車「保険」とか
色々入って、月々それなりのお金を払われていると思うのですが、
保険のお金の動きは以下の通りです。
例:「年間10万円で、この先10年間、
加入しておけば、もしも死亡しても1000万円」という保険商品。
10人から年間10万円ずつ=100万円集め、
保険会社には10年間のうち1000万貯まる。
結局、10年間で1人、亡くなり、1000万円支払いました。

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亡くならなかった方には、もしもの安心を
残念ながら亡くなった方の御遺族には、補償を。

そうしてみんなでお金を出し合って、
誰かが困ってしまう前に、お金を集めて誰も困らないようにしよう
それで、みんな安心して生活しよう

というのが「保険」なワケです。

それに対して、国民皆保険とは何か、

この「保険」に「皆」入ってね、というものです。
日本は、
みんなで保険に入って、みんなで病気になっても安心な社会にしよう
というルールを作っています。
それが「国民皆保険制度」です。

そしてこれは「皆」つまり「社会」=「社会保険」という名前で、
多くの皆さんが加入されています。
※厳密には皆保険は国民健康保険を指しますが、今回は便宜上、とします。

しかし、この皆保険=社会保険
なんとみんなから集めたお金で賄えなくなってきているのです…。

心配をおかけしますが…続きはまた次回。

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看護師+中小企業診断士の視点で
医療の仕組みについても学びを深めます。

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