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シリーズ 看護師が書く 日本の医療危機 ①国民皆保険

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日本の医療が危機っぽい情報が流れています。これを看護師が看護師目線で、具体的に…とまでは言わなくとも、何とな~くは理解して欲しい。そんな思いで書いています。
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2021年7月の記事一覧

シリーズ第4話(終) 看護師の書く 日本の医療医療の危機 ~税方式から借金へ~

シリーズ第4話(終) 看護師の書く 日本の医療医療の危機 ~税方式から借金へ~

かなり素敵な保険=社会保険。
しかし、その社会保険はみんなが集めたお金で賄えず、
税金で補いながら成立させていると説明してきました。
じゃあ、どれくらい税金で補っているのか?
それを表したのが以下の図です。

「公費」と記載されている部分が税金の部分です。
「保険料」と記載されている部分がみんなから集めたお金です。
社会保障給付費=トータルで社会保険にかかるお金は年々増え続け、
「公費」の税金部分

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シリーズ第3話 看護師が書く 日本の医療危機 ~社会保険方式と税方式~

シリーズ第3話 看護師が書く 日本の医療危機 ~社会保険方式と税方式~

前回は社会保険って、かなり素敵な保険だと説明しました。
しかし、その社会保険のお金が賄えなくなってきている…と。
心配ですよね。

前にいった通り
みんなで、会社で保険料を出し合っているわけなのですが、

実は、日本の社会保険って、
みんなや会社が払った保険料だけでは賄えないので、
足りない分を、もともと税金で補っているんです。

つまり「年間10万円で、この先10年間、
加入しておけば、もしも死

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シリーズ第2話 看護師が書く 医療の危機 ~社会保険という保険~

シリーズ第2話 看護師が書く 医療の危機 ~社会保険という保険~

前回、皆保険=社会保険の話をさせて頂きました。
そしてその社会保険のお金が賄えなくなってきている…と。

社会保険って言葉は理解されていると思いますが、
改めて何の保険ですか?って聞かれると
答えるのが難しい人もいるのではないかと思います。

まず、社会保険とは?から説明すると
会社に勤めている人限定で入れる保険で、

①健康保険
②厚生年金保険
③介護保険

この3つを合わせたものを言います。

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シリーズ 看護師が書く 日本の医療危機 ~国民皆保険制度をわかりやすく~

シリーズ 看護師が書く 日本の医療危機 ~国民皆保険制度をわかりやすく~

この文章を読んでくださる皆さんの大半が
日本に生まれて日本で育っていらっしゃると思うのですが、
改めて日本の医療の仕組みと、その危機について
数回に分けて話していきたいと思います。

医療の仕組みっていう話になると
「日本って国民皆保険制度って良い制度があってね…」
とか
「アメリカでは民間保険だから格差がひどくて…」
とか
話に聞くことあると思いますが、
そもそも国民「皆」保険って何?って話です

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