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多様性と叫びながら、同質が好きな私たち

私たち人間は根本的に同質性のものに偏る傾向がある。心地よいものに惹かれていくし、心地よい状態を維持することに必死になる。気の合う仲間、同志が組織化し、自分や所属組織の利益を守る為に、自分たちの信念のもと、自分とは違う意見や考えをとことん潰そうと攻撃する人もいる。安心や自分の中の「正義」のために自分に靡く人や意見を聞いてくれる人だけを取り込んで自分のポジションを保ったり、周りからの承認をもらう、見せることに必死になる事もある。経験的にも歳を重ねるほど、変化や異質に弱いのかもしれないと思う。
同質の仲間だけ集めて「多様性」を叫んでも、そこに現実味はなく、信憑性はない。そこには成長や発展や創造を生む要素がない。ある意味、同質性の集団には限界がある。そこには葛藤(conflict)が必要。この葛藤(conflict)の意味は戦争や争いではない。共感、対話で葛藤、障壁を乗り越えていくことで成長、発展、創造があり、その先により良い生活(well-being)がある。様々な繋がりはグラデーションで滑らかに(前は自然な繋がりとよく言ったけど)。
だから引き続きダイバーシティ、多様性を目指す今年のテーマは敢えて異質性を楽しむ。ただ同質性を排除するのではなく、自分にとって不快なもの、葛藤を積極的にニュートラルに受け止めていく。閻魔ダルマを手に入れたので、閻魔さまに心を込めて目を入れよう。

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