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つくること、売ること

こんにちは!
こうやって文章を書くのはご無沙汰しておりました、ヌリ美です。

私は、グラフィックデザインの仕事をしています。
なので、「つくること」はずっと自分の中の軸としてあるものかな、と思っています。
ですが、最近は自分自身がメーカーとなってモノづくりをしている方々やお店を持って小商いをしている方々と出会うたび、私も自分のアイデアから物をつくって、売る。それを軸にマイペースに生きていきたい…!という思いが年々強くなってきております。

そんな気持ちがあるのに、どうしても自分の行動が鈍くなってしまう原因。
それは恐らく、私の頭の中に住み着いている「誰が興味あんねん」。
ついつい、使い勝手の良さから会話のツッコミでも使ってしまうのですが、他人にじゃなく、自分自身にもおそらく無意識に使っている気がしています。

「誰が興味あんねん」から離れられた卒展

唐突ですが、わたし卒展(卒業制作展)が好きなんです。
売れる売れないとか考えずに、本気で自分と向き合っていいよ、という名目をもらって存分に苦しんで楽しめるとっても稀有な時間だと思っています。

世の中の一員として、いい歳して生きていたらそんなことよりちゃんと働けよ、と言われてしまうかもしれないことを、(※そうでない世の中であって欲しい)堂々とお披露目できることがとても嬉しい。
「卒展」の中であれば、自分の中の「誰が興味あんねん」から逃げられる気が、なんとなくしています。

もともとノーネンというキャラ(本記事サムネイル画像)は、通っていた写真教室での卒展で作ったものです。写真教室の先生から、今ヌリ美さんは何を表現したいの?と質問を受けたときにポロッと出てきたのが「Twitterで、通勤途中に出会うマナーの悪い人の悪口を書いてました」と謎の告白をしたことがきっかけでした。
「誰も幸せにならない、便所の落書きみたいなことしないほうがいい!」と真っ当なお叱りを受け、そのことが脳裏から離れず、じゃあ、あの時の行き場のないモヤモヤはどうしたら良かったんだろう??と考え始めました。

ダークナイトという映画で、悪役のジョーカーが「善悪は主観でしかない」というセリフを「正義の味方」であるバットマンに投げかけるのですが、この言葉が自分にも当てはまる気がしていました。
自分が正しい!と最初から思い込んでいる節ないかな?もしかしたら、何かその人なりの背景があったのかもしれない。もう一回、モヤモヤした思い出に寄り添って、どんな気持ちになるか実験してみたい!という経緯で、嫌だった思い出を粘土で丁寧に再現し、写真に撮ってみた。という作品でした。

「特急電車で、椅子に足を上げながら電話する人」

そんな超個人的な思惑で作られたノーネンは、ひょんなきっかけから一昨年、昨年は本当にありがたいことにお声がけをいただき、ギャラリー・百貨店・本屋などで展示販売の機会をいただきました。

販売するにあたって、ノーネンの設定をちゃんと固めよう!という流れになり今のところ「あらゆる人のモヤモヤをPOPに表現し、心の平和を取り戻す活動をしているパフォーマー」というキャラになっています。どうやったらモヤモヤがPOPになるか、いろんな考え方のアプローチができたらいいな、と思っています。

人に自分の作ったものを買ってもらうというのは初めての経験で、会期中も今まで感じたことのない嬉しさやソワソワも感じました。
中でも、2歳くらいのお子さんがノーネンZINE(モヤモヤをモーソーでPOPにする本)に釘付けになってずっとZINEを手放さなくなってしまったり、小学生のお子さんも半日くらいノーネンZINEで遊んでくれたり、福祉・教育関係で働かれている大人の方々が興味を持ってくださったりと老若男女問わず幅広い反応があることに喜びを感じています。。!

ノーネンZINE


「小学生の時の自分でいい」

前述した通り、ノーネンは真剣に真剣にフザけた結果生まれたものでして、
私の中では小学校の時のノリに近しい感じがありました。
ノートに漫画を描いて友達に見てもらう、黒板に変な絵を描いてギャハギャハ笑う、友達にしか見せていなかった小学生の自分をいろんな方に見てもらえる、受け入れてもらえることの不思議さ。
つくることはとっても苦しいし、大変だけど、できたら一生こんなことを続けて生きていけたらいいなあと思っています。

ヌリタシ活動に関しても、素の私たちをむきだしに表現したい、というか素直に面白いと思うことをやろう!!と毎回テーマをこしらえて挑戦しています。なのでどう思ってもらえるかは毎回ハラハラドキドキ、恥ずかしさも入り混じっている私たちの表現を見て、「面白いなあ」と反応していただけたることは、何よりも嬉しい・ありがたいことだなあと思っています。

そして、ヌリタシだけでなく、いろんな人が自分なりの楽しさをむき出しにできたら結構HAPPYな世の中になるんじゃないのか、と割と本気で思っています。

なので、いろんな人がカッコつけずに小学生の時みたいな自分をちょっとでもチラ見せできるような場所が作れたらいいな、とヌリ平とモーソーしています!
モーソーだけでなく、今年はビシバシアクションしていきたいですね。
今後ともヌリタシをよろしくお願いします!!


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