「祥瑞」で思う。

※こちらの記事は、筆者がひとり、飲んで食べて、思ったことをただただ書く記事です。グルメ記事でも批評記事でもありません。あしからず。

まずはハイボール

今日はガイドの日だった。
思い返せば一番最初にガイドをしたのは吉野だった。まだ奈良に来たての私に、吉野ビジターズビューローに務めていた友人が「安達さん、仏像好きならガイドできるでしょ」と無茶振りをしてきた。たぶん引っ越してまだ半年くらいではなかろうか。私は大学で歴史を専攻していたわけでも、仏像の研究をしているわけでもない。ただの、本当にただの仏像好きである。そんな私がガイド?!
ガイドをするにあたり「わかりやすい名前をつけよう、何か考えて」と言われ、ひねり出したのが「ホトケ女子」である。
のちに、お世話になっているお坊さんから「ホトケ女子の名前はよかった。仏像女子ではなく、ホトケ女子とすることで、仏教全般の広い意味になるし、仏像をモノ扱いしていない感じがする」と言われ、ホッとしたのを覚えている。未だに自分でも「ホトケ女子てww」と思うこともあるが、なんとかホトケ女子と付き合っている。

にゃらまち

カウンターの奥のお客さんが、ルーズソックスの話をしている。和歌山にはなかなか入ってこなかったと。
高校生時代、ルーズソックス全盛期だった。後半、ルーズソックス派vs紺のハイソックス派に分かれていた気もする。
高校の全女子がミニスカートだった。
唯一、私を除いては。
派手な子はもちろんのこと、(私が言うのもなんだが)地味めな子も、スカートを腰の位置でクルクルと折っていた。体操服から着替えるとき、みんなクルクルしていた。
もちろん私は、ノークルクルである。
ストンである。
そもそも自分にミニスカートが似合うと思っていなかった。更にいえば、入学前に採寸して作ってもらった制服に対して、高校生ごときがアレンジを加えたとて、もとのシルエットの美しさにかなわないとも思っていた。クルクルするとキレイなフレアが乱れる。…この辺はただの屁理屈かな。
そんなこんなで、私は高校3年間、全校生徒で唯一、規定の長さのスカートで過ごした。それでも短いとさえ思っていた。膝、見えなくていいでしょ。

一番右が美味しかった


膝丈スカートの私は、生徒会長でもあった。1200人の前で挨拶とかしていた。
人気者ではない。
よく考えてほしい。高校時代の生徒会長なんて、人気者がなるものではない。生徒会なんて面倒である。クラスの隅にいた私が、生徒会に居場所を見つけたようなものである。
生徒会は楽しかった。業務は、イベントの企画・運営。
皆さんは、イベント、行事、祭りは、何が楽しいと思いますか?
答えは裏方。
お祭りごとは、参加してなんぼなのである。なんなら、中に入ってなんぼなのである。
正直、お客さんとして参加するより何倍も、中の人は楽しい。大変だけど楽しい。
何かが出来上がっていく過程を見るのは、完成品だけ見るよりもよっぽど面白いのだ。
それがそのまんま、今の私に繋がっている。ずっと裏方ばっかやっている。私のベースはこの裏方精神な気がしている。

シュウマイって美味しいよね

一人でお昼を食べられない、と男性のお客さんが話している。
そっか。そういうもんか。
言われてみたらそういう時代があった…かな?いや、ないか?
今日は高校時代をよく思い出す。
高校時代は、クラスの隅っこにいたので、隅っこ同士で集まって食べていた。(友人たちよ、ごめん!)特に会話もなかった。机を突き合わせ、ただただ弁当を食べていた。さすがに「クラス」というくくりの中だと、「一人」は目立つし、避けたかったのだろう。
今やもう、ラーメン屋だろうが牛丼屋だろうが立ち飲みだろうが、一人で入る。ランチ、大概一人である。
一人もなかなかいいものだ。好きなものを好きなときに食べられる。
今日もお酒が美味しい。

オシャレぶる



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?