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 私の百合はお仕事です!  十二巻までのネタバレと感想 feat. Old Parr Silver

アニメ、終わましたね。

この記事は本当は12巻が発売した2023年5月が終わるまでに書こうと思っていたのですが、困ったことに気持ちを込めた感想を書くエネルギーがどうにも湧いてこない。

かといって、投げやりな文章でわたゆりは語りたくねぇ-
と 思っていたので一ヶ月ほど寝かせていたのですが
酔った勢いで書きます。

アニメで放送された内容とその先(原作12巻までの内容)を
含みます。

気をつけて下さい。




1. アニメで描かれたわたゆり

 原作では4巻までの内容です。
 簡単にまとめると、陽芽と矢野の過去のわだかまりが解けて、果乃子と純加が姉妹になるまでのお話が描かれましたね。

 なんか、陽芽と矢野のギスギスした関係がアニメだと漫画にある軽いテンポが減ったからか、よりきつそうでしたね。良いっすね~?
 仲直りのシーンは分かってても感動しましたね。

 後半の果乃子、純加パートであるブルーメ選挙編は私がわたゆりの中でも好きなお話だったのでアニメで見たときは感動しましたね。
 一番好きなのは果乃子が陽芽に対する思いを純加に言ったシーン。

「好きです」

私の百合はお仕事です! 著 未幡 シフト20 ブルーメ・デア・リーベ

 原作でこの言葉を向けられた純加は自分が告白されたかのように赤面して

「あたしが果乃子ちゃんの特別になる」

私の百合はお仕事です! 著 未幡 シフト20 ブルーメ・デア・リーベ

と、返します 
そして二人は姉妹に・・・
アニメでこの描写はそこまで強くなかったかなと思います。
強くないのはあくまで純加の照れについてですが・・・

2. 私がわたゆりを見始めたきっかけ

 アニメの感想投げやりでは?

 ごめんなさい。
 薄くしか語れません。

 実は、私がわたゆりにはまったのはこの先のお話からなんです。
 アニメで後半の中心人物であった果乃子と純加、
 姉妹になってからの二人の関係が好きなんです。

 結論から言えば、アニメで円満に見えた二人の関係は、この先で歪に変化していきます。

5~8巻までに起こったこと

 5~8巻までで矢野は陽芽に対する気持ちが恋愛的なモノであることと自覚し、それを陽芽に伝えます。陽芽は初めは戸惑いリーベを去ろうとしますが、果乃子や純加や舞さんの協力でリーベで二人の新しい関係が始まります。

 この新しい関係は恋人関係では無く、「陽芽は矢野の気持ちを理解した上で今までの様に側にいる。」といったものです。 

 ただ矢野の気持ちを知った上で普段の彼女と接することに、陽芽はどこか戸惑ってしまいます。

 いままでらしくない、陽芽を見て果乃子が思うことはーー


3. 9巻から始まる わたゆり round 2

  わたゆり round 2・・・ってなんだ・・・
 私の率直な分類です。

 8巻までの恋愛的な要素の葛藤を越えて、
 9巻以降で物語を動かすのは各々の嫉妬です。

 そして、「恋愛とは?」などを考えさせられる内容でもあります。

嫉妬

 8巻までの軽い説明で示したように、陽芽は矢野の恋愛的な好意を知った上で側にいます。そこに対して果乃子が違和感と不安を感じるのはアニメを見ていた方にも納得いくでしょう。

 しかし、ここの肝は純加の陽芽に対する嫉妬です。

 果乃子の力になる良き姉として果乃子の相談に応じてきた純加ですが、次第に果乃子へ恋愛的な好意を寄せるようになります。純加の嫉妬はそこから生じたものでした。

 そして、陽芽に関する相談に純加が応じないようになります。
 果乃子を思って、と純加自身は言い聞かせ、そのような態度を示すようになりますが、その先を知った後で見ると あぁ~ となります。

 葉子は純加のこの対応を嫉妬故と結論しましたが、私としては純加の恋愛に対する拒絶、殊に果乃子が陽芽を好きな時点で自分がその好意を受け取れるはずがない故の自分の恋心ないものとする割り切りも含まれていたのかなと思います。もちろん、嫉妬もあると思います。

 結果として、これは悪手?でした。
 果乃子は不安定になり、葉子の助けを求め、その助言で
 純加は自分の恋心と直面せざるを得なくなったのですから。

 あらためて、文字で見ると凄まじい・・・皮肉

 もちろん、他のキャラクターに関する嫉妬も非常に痺れるのですが割愛させていただきます。


好きってなんだ!?

 何でしょうね? ほんと

 12巻においてはこの要素と言うよりは特に恋愛についての価値観が掘り下げられています。

 異性間、同性間の恋愛においても肉体的な関係を持つことが恋愛の必須要素ではないと私は考えていますが、同性間での恋愛においてはその要素が欠けているだけで途端に恋愛らしさを失いかねないという皮肉を感じてしまいました。

 少なくとも葉子はそのことに関して意識的です。リーベの姉妹にある友情的な感情を否定し、恋愛が本物の感情であることを述べています。そしてキスやセックスが恋愛において大事な要素であることも。

 葉子は性的な関係=恋愛と考えている訳ではなさそうに見えますが、性的な関係を持つこと、それに至りうることが恋愛の構成要素だと考えていそうです。

 といっても、一番大事なのは、相手を大事にすることでしょ!
 と純加は示してくれました。

 純加が果乃子に迫られたときも、それ自体と言うよりは果乃子がそれを償いのためにしようとしていることを否定し、

なめんな・・・!あたしの好きを!!

私の百合はお仕事です! 著 未幡
シフト60. 恋人たちの夜

と言い放ちます。

 純加……よく言った!
というのがまっすぐな私の感想です。

葉子の言う恋愛の枠に収まりつつも、
それよりもっと大切な恋愛の要素を純加が示したことが
感慨深いですよね。

序盤にあれだけ否定しておきながら、
恋愛を自分で感じて定義して
果乃子にそれを示した。

それが恋愛の在り方なのかなと感じましたね。
わかりませんが。
後は果乃子がそれにどのように答えるかかな~
と思います。

純加は報われて欲しいなと思っています。

あとがき

 まず、台詞の引用については前後の文も入れようか迷ったものが多いですがまいっかといった具合に省かせていただきました。
 恣意的な切り抜きっぽく見えてしまうかもしれないので、全部知りたい方は単行本をチェックだ!

 そして、感想薄めですね。
 内容を説明しないで感想を書くとわかりにくいと思ってこうなりましたが、ネタバレっぽくなってしまいました。
 ネタバレの具体的な出典もわかりにくかったらすまんです。

 わたゆりの感想は単行本がでるたびに書こうと思うのですか、書きたいことが上手く書けるか不安で気乗りしませんでしたが、好きな作品を語るのはそれ以上に楽しかったです。

 しかし今度作品の感想をまとめるときは
 コツコツかきたいですね

 最後になりますが、私はわたゆりの存在自体は5巻発売当初ぐらいから知ってはいましたが、購読を決めたのは9巻が出てからです。
 Pixivでの試し読みでの純加の嫉妬が堪らなく刺さり今に至ります。
 好みかどうかが序盤で定まらない性分なんです。

 では!


 Thank you for reading !

 感想お待ちしてます!






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