ぬらくり

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  • 詩ぬら

    毎月18日 ぐらい に 増えます

  • だいげんご

    litersがWorld Makerで作ってる寝不足ギャグ漫画です 毎月の第二、四火曜日にて更新します

最近の記事

うみ画二版

わたしの凡そ三ヶ月 点滅しながらも意識して チカチカして 屈辱的な画面を見つめ 憤怒が点滅して チカチカして わたしの凡そ三ヶ月 再び似た焦燥を見つめ 意識が点滅して チカチカしたのだ

    • 不正鵠

      的を見る 点を見る 瞳を絞り 弓を引く 矢を放つ 矢は墜つ 体は止まり 瞳を絞る 私は硬直し 矢も固まる 志が墜つ 弓も墜つ 私は木化し 心も動かぬ 的を射ず 射られず 的は消え 志は失せる

      • 詩作ってゅうのは。。

        詩作ってゅうのゎ。。 逆から読むと。。。 くさし。。 世を腐し、禍殃を語るってゅうコト。。。 それの逆ぅ。。。 詩作=テンアゲってゅうコト。。。 ウチは陰気でテンアゲ。。。 もぅマヂ無理。。。 詩吟しょ。。。。

        • 日々、ふつふつと

          どうあっても、私は私 歪むことは多々あれど、はみだすことはなく アオサギを羨んで 鶏を見下す心が揺らいでも どれだけ強く、揺らいでも どうあっても、私であった 日々ふつふつと皮膚が沸く 心がふつふつ、沸くためだ どうあっても、誰かは誰かで 歪むことは多々あれど、はみだすことはなく アオサギを羨んだり 鶏を見下しうる心が揺らいでも どれだれ強く、揺らいでも どうあっても、誰かは誰かであった 日々ふつふつと皮膚が沸く 心がふつふつ、沸くためだ

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        • 詩ぬら
          33本
        • だいげんご
          10本

        記事

          えんぴつを咀嚼し候。

          私は筆圧が低いので、手帳には濃い鉛筆を使う 久々に持った鉛筆は軽く、木の匂い 書きあぐねていると、いつの間にか 唇で鉛筆を挟んでいた 懐かしい感覚が思い出された 鉛筆をかんでた幼いころのこと 記憶は曖昧だが口元の感覚だけが 明瞭に思い出される めしめしと木をへこませる歯の触覚 ただただそれがよかった 今は噛めそうにない 今は鉛筆でしか書けない言葉を感じて 確りと咀嚼し候

          えんぴつを咀嚼し候。

          百合で挟んだ檀一雄

           百合は素晴らしい、だが好きだとはっきりと言えない。百合を好く自分の心理が何処から来るものなのか、いつも考えてしまう。卑屈な自意識がまとわりつく。  持っていたのは、『私の百合はお仕事です!』の13巻と『はなにあらし』の13巻。手元の二つの13を奇異に思いながら、同時にこのままレジに持って行くのか迷う。何かひとつ、欲しい気がした。  大きい丸善であった。幅の広いジャンルのマンガも小説も実用書もあるのだ。何か面白そうなものがあるはずだ。そこで一つ軌道修正をしたい。  虚しいこ

          百合で挟んだ檀一雄

          キキョウを験す

          慣れない病室で キッキョウを試した あみだくじである 私は目についた 一つを選び、追っていく 大吉だと、思った矢先に 入れ替わった 凶である うすら笑みである、私は 透けた体内をまじまじと見てれば にわかに黒を示され、 キキョウを言い渡された

          キキョウを験す

          おーい おーい の中

          道を訊かれても疎まない 私には常に答えのアテがあるのだ そもそも、この箱の中で 迷いようもないはずなのに 緩く笑っている様が 不思議である 迷うのも良い 問うのも良い 恥ずかしがらず大声出して おーい おーい と 自分の声が どのように響くのか どんな風に聴こえるのか 試してみるのも良い そうやっておーいの広さを 知らなきゃならない

          おーい おーい の中

          自分ルール

          あなたのルールはありますか? あなたが決めて、あなたが守るルールです できれば、理由のないものがいいです 談笑ついでに決めたような、軽い由来で 則っていくにつれ、なんだか重みになってくる そんなもの あなたが破って、あなたが咎めるルールです 責められたあなたには、常套句があります 「誰が決めたルールですか?」 いや困った、悔し悲しい顔をしてしまい、 謝ることも裁かれようともしないけど、 すこしだけルールに寄り添うのです そうやってあなたの秩序が ゆったり流れるのです

          波間に遊びし

          ゆったり大きな波に振り落とされ 打ちあがって、屈辱と安堵を抱けば また波に呑まれて、もがくほかなくて 溺れてはならぬと身体に命ぜられ ただひたすら、息継ぎ。息継ぎ。 また打ち捨てられて、私は遊びに 砂を撫でて詩を記す

          波間に遊びし

          sqlite3についてChatGPTにいちゃもんつけた、はずだった

          pythonのsqlite3を使っていたときの出来事である。 import sqlite3sinput=input("what table you want ? ") dbname='main.db' conn=sqlite3.connect(dbname) cur=conn.cursor() query=f"CREATE TABLE IF NOT EXISTS {sinput} (pname Text,url Text)"

          sqlite3についてChatGPTにいちゃもんつけた、はずだった

          aの気持ち

          やったことを省みることはあっても 思ったことを顧みることはあまりない 形が曖昧で目まぐるしいからなんだろう 惰性で言葉を記していたけど、 読み返してみれば、 少しばかり成形した心に触れられる 再び融け合うことはなく、 親しげに笑いかけて、 別れを告げたり、告げなかったりするのだ

          鼻と背の高い、良いやつ

          終電の雰囲気というのは 私にとっては気色悪く、興味深い 座っている人の殆どが スマホを見ている 終電じゃなくても、 そうであるが 終電の場合は、 スマホにあやされているかのように 無防備に、安心している 外の景色はおろか 車内に転がるゴミさえも 意識の外へ追いやっている 途中で乗ってきた鼻と背の高いやつは 連れの話を聞きながら、 相槌を打ち、 ゴミを足で止めた 連れが無視したゴミを  止めたのだ 止めた 良いやつだ 思わず、にやける

          鼻と背の高い、良いやつ

          焼きそばパンの焼きそば

          焼きそばパンの焼きそばが 本当に焼きそばなのか、 私は疑った この焼きそばは パンから独立しても 堂々と焼きそばを自称するだろうか 自分の心元なさに気がついて パンの間に流れ込もうとはしないのか パンの間以外の居場所で 彼らを証明するものは ない気がした

          焼きそばパンの焼きそば

          くもつくも

           無為の意識があるとして、流れる雲の形を表して留めようと思いたち何も持たずそれを見上げたが、案外雲はなく乾いて冷たい金属のような快晴であり私の思いも応えるように、さびた銅板のような様相を呈し始める。  良しも悪しも、雲も九十九も無いような日常の部品へと成形されてしまいもはや意識すらないようだった。

          だいげんご 11話 サメ

          過去一手抜きだが 好評だった

          だいげんご 11話 サメ