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私が夏に見たいホラー映画

そろそろ梅雨明け、もう明けたところもありますかね。

夏といえば、海という人、山という人、はたまた避暑地でのんびりという人など様々でしょう。映画では、ホラーの季節!昨今は、広告代理店の策略に国民がまんまとはまり、全国区でハロウィンがお祭り騒ぎになった日本ではありますが、その時期もホラー映画シーズンですね。
私が子供の頃、英会話に通っててスクールでハロウィンパーティーしたりしてましたけど、一般家庭や街を上げてとかなかったですもんね。

あっ、海外は元々ハロウィンがホラー映画シーズンです。

ホラー映画を見て、少しひんやりしてみませんか?

独断と偏見ではありますが、おすすめの洋画の恐怖映画を。
マニアックなものでなく、有名作品を押さえてます。

1:「サスペリア」(1997年)
言わずと知れた、ダリオ・アルジェント監督の名作ですね。

原色カラーを強調した色彩、プログレシッブロックバンドのゴブリンによる不穏な音楽、とにかく精神的にくる不快感がたまらない。若干、ストーリーが力業なところがあるけども、これはアルジェント作品にはあるある。
今作は、オカルトでありジャッロでもあると思っている。
2018年のリメイク作は賛否両論(否定の方が多かったし、アルジェントは超怒ったということですが)ありましたが、個人的にはリメイク作は「サスペリア」のリメイクとしてみたらなんだかなとなるでしょうけど、一本の作品としてみたら強烈な作品で結構すき。終盤の地獄絵図は近年稀にみるシーンだと思います。

色彩美で気持ち悪さを演出したオリジナル、色彩を極力抑えた不穏さに重きを置いたリメイク版、両作に共通するトラウマになりそうな音楽、見比べてもいいのかなと思います。

リメイク版予告。

2:「ミッドサマー」(2019年)
人によっては超トラウマ作品にもなるし、癒しの映画にもなる不思議な作品。私は癒された(笑)
白夜が続く北欧を舞台にしたフォークホラー。

「ウィッカーマン」のパクリとか言われたりもしましたが、まあこの手の作品はこういう作りになってしまいますよね。ホラーと言えば、暗闇というイメージの方も多いですが、今作は全部見えます。だって、明るいんだもん。
見る側の精神をキリキリと攻めてくる。でも、ほんと癒される人は癒されると思いますね。R15∔指定版(劇場公開版)とR18∔指定版があります。
カップルで見るのは全力でおすすめしませんので、ご注意ください。

3:「遊星からの物体X」(1982年)
ジョン・カーペンター監督によるSFホラー傑作中の傑作。

1951年の「遊星よりの物体X」のリメイクとされているが、どちらかと言えば1938年発表の原作小説「影が行く」の忠実な映画化ということ・・・らしい。原作を読んでないので何ともいえないが。

私の中で2大SFホラーと言えば「エイリアン」と今作である。
特に今作の初見の衝撃は凄かった。その日は食欲もわかないくらい。
ここまで独創的な寄生ホラーはないよなぁと思う。
役者もいいし、特殊効果も最高(CGが大したことなかった時代。これをすべて手作りだからね。)、音楽、ストーリー展開などどこをとっても素晴らしい。未見の方は覚悟してみてください。
ちなみに、前日譚の「遊星からの物体X ファーストコンタクト」は頑張って今作に近づけるようにしてます。CGだからこそ表現可能になった寄生シーンなどありますが、まあ、衝撃度は低い。でも、ちゃんと今作に続くように辻褄あう作り方をしているので、まずは今作をみてから前日譚を見ることをお勧めします。

4:「ローズマリーの赤ちゃん」(1968年)
ロマン・ポランスキー監督のオカルトホラー。もはや古典ホラーと言ってもいいくらいの作品。

直接的残酷描写等はないが、ラストの救いのなさを含め、精神的に応える。
今作以降にホラー映画界に与えた影響は大きいと思いますね。
なお、一部悪魔役を演じたのは、The Church of Satan(サタン教会)の創始者アントン・ラヴェイ。The Church of Satanは日本では悪魔教会と訳されることがあるが、実際それは間違い。サタン=悪魔ではないのでご注意を。ちなみに、変な宗教から誘われたら私はThe Church of Satanなのでとお断りをするようにしている(笑)
また、今作の1年後にポランスキー監督の奥様、当時妊娠8ヶ月だったシャロン・テートがチャールズ・マンソン率いるカルト集団により惨殺されるという事件が起こったことも話題になった。

5:「エンゼル・ハート」(1987年)
アラン・パーカー監督によるオカルトスリラーの傑作。

主演は整形狂になる前の超絶男前だったミッキー・ローク。
その他、ロバート・デ・ニーロなど演技派揃い。
殺人事件を追う私立探偵を描くオカルトスリラーで謎解き的なところが強いけども、精神をキリキリ追い詰めていく映像や音響などの恐怖描写はなかなかです。
厳密にいえばホラーではないかもしれないですが、おすすめ。

6:「28日後…」(2002年)
ダニー・ボイル監督による感染パニックホラー映画。

世の中ではゾンビ映画とされてはいるけども、厳密にはゾンビではないと思っている。
レイジウィルスに感染することで狂暴化し、人を襲う。襲われた人は感染し、更に人を襲う。襲う人が居なくなったら餓死をしていく。この時点で、感染者はまだ生きている。ゾンビとは生き返った死体、もしくは心臓が止まっても活動していく定義なので全然別物なんだけどね。
ちなみに、監督はゾンビ映画ではないと否定派、脚本を書いた人はゾンビ映画と肯定派なので、見た人の感じ方でいいのではと思う。
ただ、今作以降にゾンビ映画の人気が復活したのは間違いない。
この手の映画でいえるのは、一貫して「一番怖いのは人間なんだ」ということ。それは古くは「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」から始まるゾンビ映画から脈々と続いている。今作でもそこはしっかり描かれてる。
主演は、今年「オッペンハイマー」でアカデミー主演男優賞を受賞した若かりし頃のキリアン・マーフィー。
続編の「28週後…」は、派手なアクションホラーになっていてこれはこれでまあ面白い。
更に続編の「28年後…」が2025年に公開が決定しています。


まだまだ、あれやこれや面白いホラー映画はありますが、きりがないのでこの辺で。ただ、あくまでこれらは個人的な好みですので。否定的な意見はお受けしません(笑)

私はスプラッターなども全然平気で見れるのですが、多分好みとしては精神的に来る作品が好きなんでしょうね。こう書いていてみるとわかるな。


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