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『ブロードキャスト』湊かなえ

🎙あらすじ🎙
町田圭祐は中学時代、陸上部に所属し、駅伝で全国大会を目指していたが、3年生の最後の県大会、わずかの差で出場を逃してしまう。その後、陸上の強豪校、青海学院高校に入学した圭祐だったが、ある理由から陸上部に入ることを諦め、同じ中学出身の正也から誘われてなんとなく放送部に入部することに。陸上への未練を感じつつも、正也や同級生の咲楽、先輩女子たちの熱意に触れながら、その面白さに目覚めていく。目標はラジオドラマ部門で全国高校放送コンテストに参加することだったが、制作の方向性を巡って部内で対立が勃発してしまう。果たして圭祐は、新たな「夢」を見つけられるか―。─BOOKデータベースより



🎙感想🎙
こんな湊かなえはじめて!青春小説も書けるなんて!!(遅すぎる発見)
やっぱり、天才はなんでも書けるんだな🤔

はじめはなんだか違和感があった。
それほど私のなかで、湊かなえのイヤミスは絶対的に染み付いていた。
でも、それもほどなく馴染み、高校生がラジオドラマにかける夏に惹かれていく…。
普段取り上げられることのない放送部に焦点を当てたのはまさにブルーオーシャン。
また、「創作物を発表するということは、喜びだけでなく、落胆、覚悟など、様々な感情と付き合っていかなければならない」や「面白い作品っていうのは、怒られたり、非難されたりする覚悟を持って境界線を越えた先に生まれるものだ」の台詞に、作家である湊かなえ、そのものを勝手に重ねてしまう自分がいた。
作家とは、耐え難いものなのだ、と思う、今日この頃。

『ブロードキャスト』湊かなえ



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