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『浅田家!』中野量太

📸あらすじ📸
アルバムを開いて、怒り出す人は居ないだろう。懐かしがったり、切なくはなったりすることはよくあること。
「写真」って未来への手紙みたい。
浅田政志は、父、章の影響を受け写真家になるも、撮りたいものがなく釣りをして、過ごす日々。
そんな時、章が消防士になることが夢だったと知る。
じゃあ、みんなで夢を叶えよう!
浅田家はみんな消防士にコスプレし、カシャ!
それから、極道、レーサー、ヒーローと次々になりきる浅田家。
この写真を絶対写真集にしてみせる!
その夢を胸に東京へ行った政志の夢は苦労の末叶い、今度は他の家族を撮ってみたいと思うようになる。
写真家として順調に進んでいた政志だが、ある家族と出会い、戸惑う。
そして、東日本大震災が起き…。
感動の実話。

📸感想📸
政志の思い立ったら即行動、周りのことを考えず一直線!
周りは大変だろうなぁなんて思うのですが、そんなのいつものことっと、笑いながら浅田家の皆さんにつっこまれる所が目に浮かびます🙂
でも、政志にも時には足を止めざるおえない時がある。
特に東日本大震災は政志にとってカメラを持てない出来事になった。
しかし、小野と美智子と3人で作った被災写真洗浄返却活動が政志の写真家としての心をまた震わす。
写真は思い出を残すためだけでなく、時には今を生きるための力になる。
出会った人々を助けまた助けられその度に彼なりに自分の中から答えを出す。
それを優しく見守る浅田家☺️


政志が撮った沢山の家族写真はきっといつ見返しても自分を応援してくれている。
そして、落ち込んだ時は励ましてくれる。
それは今のそして未来の自分への大きなエール🚩
「家族を撮る」をコンセプトにした政志の素敵なアイディアは、浅野家の賜物だろう。
何だかんだで政志のワガママを聞いてくれる兄の幸宏に政志をそっと見守る両親の章と順子。なんて最強な家族!✨
読後、アルバムを開きたくなる作品でした🙂

♡こころの付箋♡
p252たった一枚の写真がその人の人生を変えてしまうことだってあるかもしれない、政志はそう思った
p259写真には思い出を残すためだけでなく、時には、今を生きるための力になることを、僕に教えてくれたのは佐伯家の4人だった

二宮和也、黒木華、菅田将暉出演で現在映画公開中。

『浅田家!』中野量太




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