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わたしが今、フォルケホイスコーレにいる理由 #3

大学を休学し、デンマークの地に降り立ったのは、2023年8月初旬。

初めての海外長期滞在。

そしてフォルケホイスコーレでの生活がスタートし、3ヶ月くらい。

こんなタイミングだけれど、わたしの自己紹介の延長線上として、また、もう一度目的を振り返ることで残りのフォルケ生活をより深きものにするために、
なぜわたしが海外へ飛び出し、デンマーク、そして、フォルケホイスコーレで学んでいるのか、を整理してみようと思う。



逃げ場を求めて


2022年の秋ごろ、ずっとずっと我慢していて自分の中で溜めていたことが爆発してしまい、思いっきり体調を崩した。

今までできていたことが当たり前のようにこなせなくなり、全てを投げ出したくなって、でも投げ出せなくて、そんな日々をどうにか生きていた。

そのとき、わたしはここではないどこかへ行ってしまいたかった。

目の前の現実や、今までの関係性を一旦切り離して、大きく深呼吸をしたかった


わたしは、現実からの逃げ場として、海外へ行こうと考えたのだった。

(実際に海外で暮らしてみると、「海外≒逃げ場」という認識はちょっと甘かったかもしれない。そのあたりのこともいつか、書きたいな。)


フォルケホイスコーレとの出逢い


美しく広大な自然が広がり、ジェンダーや働き方、福祉の面などで日本と全く違った価値観を持つ北欧に、高校時代から惹かれ、ずっと憧れを持っていた。

「留学行くなら、北欧かな~」

そんなことをぼんやり思っているなか、
2022年年末ごろに友人からの紹介で「フォルケホイスコーレ」に出逢った。


フォルケホイスコーレとは、

  • デンマーク発祥の北欧にある教育機関

  • 試験や成績がない

  • 17歳半以上であれば誰でも入学できる

  • 政治学芸術スポーツ社会福祉哲学など、学校ごとに特徴的なコースや科目がある

  • 全寮制で、3カ月〜1年ほどの期間、さまざまな学生や先生と寝食をともにしながら学ぶ

  • 対話を重視した学び

  • 私立の学校ではあるが、デンマーク政府が学費の約7割を助成している

  • 人生のための学校」と呼ばれることもある

これらの特徴に、ビビビっと、直感的に惹かれてしまったのだ。

小中高大と、受験のために、成績のために学習を進めていたわたしにとって、学歴が重視される日本社会に馴染んでしまったわたしにとって、試験や成績がない中でのびのびと学べる環境はとても不思議で新鮮なものであった。

また、すぐ近くには就職活動が迫ってきていた。自分の未来のこと、何をやりたいかなんて何一つ分からないわたしは、何かに追われ続けながらこのまま突き進むことに違和感を感じていた。

そんななか、フォルケホイスコーレは、「止まりたい」「もっと自分を知りたい」と思っていた自分にぴったりの場所だった。

よく、「なぜデンマークにしたの?」と聞かれるが、デンマークに行きたかったというよりも、フォルケホイスコーレに行きたくてデンマークを選んだという方がしっくり来る。




そして、わたしがフォルケに行くことを決断するまでに、そう時間はかからなかった。

自分に合った学校探し、

絞った4校を出願、

その中の1校から空きがあるとの連絡を得る、

学費納入、

を終え、正式な入学許可を得たのは2023年3月上旬、フォルケを知った2ヶ月後だった。


なぜ、交換留学ではなく、休学留学を選んだのか


この問いは、周りの人からよ~く聞かれる。

わたしは大学生で、協定校の中には北欧の大学もいくつかあり、素敵な交換留学制度も整っている大学であるので、視野に入れていなかったわけではない。

ではなぜ、交換留学を選ばなかったのか。
この理由は2つある。

1つ目は、交換留学は「タイミング」が合わなかったからである。
交換留学の出願時期は留学1年前の10月頃(2022年10月)なのだが、わたしはちょうど体調を崩してしまっていて、志望理由を考え、書類を出し、面接をしていく余裕がなかった。

しかし、今年出願できなくても、来年も出願のチャンスはあったであろう。
それでもわたしが休学留学を選んだ理由が2つ目にある。

2つ目は、なにかに追われる生活から、今すぐにでも切り離したい気持ちが大きかったからである。

「フォルケホイスコーレとの出逢い」の段落で似たようなことを述べているが、わたしが海外へ出る目的は「現実から離れる」「止まる」ことであった。

しかし、交換留学となると、今までの大学生活と同じように課題に終われ、成績や単位のためのテストに追われ、、という生活をイメージしていた。

決して交換留学のことを否定しているわけでは無いが、わたしは、「成績」のため、「誰か」のため、に頑張るのではなく、あくまで「自分」のために、生きるをしたかった。

だから、わたしは休学して、フォルケホイスコーレへ行くことを選んだ。

自分に合うのが休学留学だったということである。


以上これらが、わたしがフォルケホイスコーレを選んだ理由である。


さいごに


今回、目的を改めて言語化することで、忘れかけていたものを思い出したような気がします。

うまく伝わっているのか心配ですが、こんな風に選択をしてきた人もいるんだな~と思っていただけたら幸いです。

フォルケ生活も残り1か月半。
無理をしない程度に、でも悔いもないように過ごしていきたいな~と思っております。

最後に今回記事を書く上で、参考にさせていただいた兼出願時からお世話になっているサイトを載せます。


また、こちらはフォルケホイスコーレの記事の中で特に好きな文章です。



読んでくださってありがとうございました。
素敵な1日になりますように。

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