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悔しいという感情を知らない子供たち

Z世代の子たちは、ある意味格差がひどい。
幼い頃から野心を持ち、広い視野と挑戦する心を持った子はすぐに学生企業をし成功している。
ところが、卒業して社会人になっているにも関わらず、自らのレールでの操縦方法がわからず、もはやエンジンの掛け方すら知らないのだ。
もしかしたら、乗り方もわからない子もいるのかもしれないと。

子供の頃から今まで、親や学校が用意してくれた安全地帯に敷かれたレールの上で自動操縦しながらやっていたことを大袈裟に誉められて育った世代は、いざ自分のレールにぽんっと置かれると何をして良いのかわからない。

ストレスはどんな時に感じる?
と聞いても、ストレス??ん〜あまり感じない方です。
という子がほとんどだ。
恐らく、窮地に立たされ、決断を迫られたことがないのだろう。

「自分では泣きたくないのに、なぜか涙がでちゃうんです」と言って5時間近く泣き続けた子に、
「今、どんな感情で泣き続けているの?
悔しいの?悲しいの?怒っているの?びっくりしているの?」と私は聞いた。
すると、「わかりません。悲しいのかな、、、」と答えた。
それが、悔しいという感情ということを気づいていないのだ。
言われて悔しい。できなくて悔しい。
そんな感情を自己分析できないのである。

話は変わって今日の出来事。
私が作業している後ろでケラケラと笑い声が聞こえた。
彼女らもまた、作業しながらだが、何やら同業で働いているお友達の話をしいてる。
「3分スピーチで褒められた!やった〜」ってストリーズで言ってたんですけど、仕事じゃないくって朝礼の3分スピーチで褒められても嬉しくなくないですか〜?」と一人が言う。
するともう一人が「ほんとだよね、ていうか、その3分スピーチなんの意味あんの?ブラック企業?」
と、、、
まず第一に言っておきたいが、
私たちの世代であれば、この類の話は、まず上司の前ではしない。
そして第二に、やりたくない仕事=ブラックというカテゴライズは当てはまらない。

頭がガンガンしてきた。。。
が、すかさず、私は「その3分スピーチって順番に回ってきて発言するやつ?3分って思ったより結構長いけど、その子3分も話せるのすごいね!どんな話するの?」と聞いてみた。
すると一人が「自己紹介とか、昨日の仕事でよかったと思ったことらしいです、うけますよね!」と。。。

うける、、、何がだ。
言葉が出ない。。。。

しかし、私は負けじと「それも立派な仕事だね!朝礼で持ち回りで発言したり、目標を言ったりする会社や店舗は結構多いよ!」
と言ったら「ぇえ〜〜!!そうなんですか?昔のブラック企業しかやらないと思いました〜!」とまた笑った。

彼女たちは、社長である私に対してどう言った気持ちでこれを言っているのだろう。私が「じゃあ明日からうちもやろう!」と言ったらパワハラになるのか。。。

そんなことを考えているとトイレにいた私は、また掃除をしていない事実に直面。わざと扉を開けながら掃除をしてみたが、もちろん誰も見てはくれないし、お礼も言わない。

もやもやしたまま今日も終わった。

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