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「川のぬし釣り2」を思い出す -HPが減ると攻撃力が下がるゲーム

こんなまとめ記事があがっていました。

「HPが減るとそれと連動して攻撃力が下がる」ゲームが仮にあったとしたらゲームデザイン的に良いのか悪いのか、みたいな話をしてた。

自分的には「絶対無し!」ってくらいに面白みのない仕様だと思うんだけど、これがなぜどのようにダメなのかちゃんと言葉にできなかった。ダメな理由説明できる?

X ニカイドウレンジ @R_Nikaidoさん

まとめ記事のサマリーとしては、

  • ゲームバランスの調整が難しい(HP満タン時に合わせると瀕死時が厳しい、瀕死時に合わせるとHP満タン時が緩くなる)

  • そのため、常にHP全回復が求められストレス

この辺りに落ち着いたようです。

攻撃力がHPと連動するゲームとして思いつくのは、スーパーファミコンの「川のぬし釣り2」です。

1995年 パック・イン・ビデオ

昭和の日本を舞台にした、「釣り+RPG」といった趣のゲームで、単に魚を釣れば良いというものではなく、ゲームを進めるためにはさまざまなミッションをこなす必要があります。

  • 渓流

  • 山上湖

  • 清流

  • 下流

  • 河口

と、六つのステージが用意されており、ゲームは渓流からスタートします。

このゲームの特徴のひとつは、美麗なグラフィックで、最初の渓流ステージだけでも、十分釣りゲームとして楽しめるものです。
フィールドはまだしも、施設内のグラフィックと比べると、力の入れ具合が半端じゃありません。これでスーパーファミコンなのです。

渓流ではイワナ、ヤマメ、アマゴといったファン垂涎の釣りを楽しむことができるのですが、若魚を釣りすぎると季節が秋から冬になり、目に見えて魚が減る、という要素もあり、リリースすることも重要です。

渓流で釣りを堪能し、次の山上湖ステージに進むと、一気にフィールドが広くなり、ブラックバスやサクラマスなどの大型の魚と出会うことになります。
最後にたどり着く河口ステージでは、クロダイやスズキなどの海の魚も現れますので、飽きることがありません。

ただ、そんな釣りライフの邪魔をするのが野生動物です。
フィールドを歩いていると、いわゆるランダムエンカウントで動物と遭遇します。

渓流ではリスやコウモリといった軽い敵ですが、ステージが進むとヒグマやマムシ、スズメバチなどの強敵に遭遇します。

動物と戦う場合は、グラフィック上をランダムに動く点(上の図では前脚あたりの白い点)が動物と重なったときに決定ボタンを押すことで攻撃できます。
動物ごとに、顔、鼻、などの弱点が設定されているので、弱点に重なるのを待てば良い…と思いきや、待てば待つほど点の動くスピードが上がり、攻撃を当てることすら困難になります。

ここで問題になるのが、初めに書いた「体力=攻撃力」のシステムです。

こちらがダメージを受ければ受けるほど、敵に与えるダメージが減ってしまうため、いったん敗勢になると一発逆転が困難です。

もちろん回復アイテムはあるのですが、何より一人旅。
弱点をねらうと攻撃が当たらず、とりあえず当たるところに攻撃するとダメージが伸びずに押し負ける、そういう展開に陥りがちです。

もっとも、救済としてなのか、一撃必殺の毒キノコもありますが…


この「川のぬし釣り2」は、「釣り+RPG」という珍しいゲームジャンルにも関わらず、釣りゲームとしても十分なクオリティです。
のどかな風景と音楽を楽しみながらゆっくり釣りを楽しむだけでもいいですし、どれだけ大きな魚を釣れるか、やり込む要素もあります。

2024年7月には、Nintendo Switchで配信開始されていますが、携帯電話向けゲーム版のようで、グラフィックはいまいちの模様。
スーパーファミコン版を復刻してもらえたらうれしいです。


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