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太田記念美術館
2021年8月4日 13:49
小倉柳村「湯嶋之景」湯島天神の石段の上から、眼下の町並みを見下ろしている2人の男性。満月の明かりと建物の明かりという、自然と人工の光の対比にも味わいがありますが、男性2人が向き合うことなく、無言で立っている姿は、この作品にどこかミステリアスな印象を与えています。この浮世絵の作者は、小倉柳村(おぐら・りゅうそん)。制作は明治13年(1880)です。光と影を対比させる風景描写は小林清親の光線画から