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ないないルールはつくらない

コロナもだいぶ落ち着き、講師としていろいろな学校や教室にお邪魔する機会も増えてきました。学校に到着すると、まずは校長室に伺うのですが、そこまでにすれ違う子どもたちは気持ち良い挨拶をしてくれます。本校も見習いたいなぁ。

校長室で一通り挨拶をして、講演や研究授業が行われる教室に移動していると、学校が大切にしていること、各教室の特色が見えてきます。教室は担任の先生の思いや趣味も見えてくることもあります。

家庭でも同じですよね。友人の家に行くと、写真をたくさん飾ってある家庭、インテリアにこだわっている家庭。自分たちの居心地の良い空間をつくろうとするのは学校も家庭も同じですね。

職業柄、教室に入ると、なんとなく目が行ってしまうのが学級目標。
黒板の上とかに貼られている学校教育目標や、そのクラス独自の目標です。額縁に入っている年季の入った学校目標や、先生の力作!学級目標。子どもたちが自分たちで書いた学級目標など、いろいろです。

そんな学級目標に気になるコトバが使われていることがあります。
「いじめのないクラス」
「強い言葉を使わない」
「おしゃべりをしない」
「ケンカのないクラス」
などという文言をよく見かけます。

ちなみに、廊下を歩いていても、
「廊下を走らない」なんてポスターもよく見かけます。

ぜんぶ「ない」が入っている
「ないないルール」ですよね。

そういうルールを見ていると、
今まであったんだなぁって、
そのクラスを見てしまうところがあります。

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