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困難は、未来からのプレゼント!

サラリーマン時代は、楽してお金が欲しい。面倒な事は人任せ。思い通りにすべて進んで欲しい。難しいことは、目を背ける。そんなことばっかり考えたりやったりしてました。そう思っていても、楽してお金も稼げないし、面倒な事もなくなりませんし、思い通りにいかないことばかりでした。福祉の仕事を始めてからも同じように考え、お給料もこの業界ですから、そんなには稼げませんし、仕事も楽にはなりません。結果思い通りにいかないばかりか、逃げても誰かに助けてもらっても、次から次へと困難なことが降りかかってきました。


利用者から他害を受け流血する毎日、今ほど情報が無い時代での青年期急激退行のダウン症の支援、家族から虐待を受けていた利用者の支援、新規事業の立ち上げ、行動障害ある利用者含めて総勢170名でのハワイ旅行の責任者、5事業所の責任者、トップからのパワハラや規則無視の降格などなど。
△△△に来てからも、たくさんありました。入職する前から、立場ある人に悪口言われたり、新しいこと始めたら気に入らないのか無視されたり、通りしなに悪口言われたり(この2人はもう○○にいません)、1年で10数人辞めたり、2時間ずっと電話で怒鳴られたり、バカだのちょんだのと保護者から人格否定されたり…困難のオンパレードでした。もちろんその多くは、他者や環境に問題があるのではなく、私自身にも問題があったのだと、今は思います。


さて、振り返ってみると、こうした出来事があったお陰と思えることがたくさんあります。他害や青年期退行と言った困難ケースを支援した経験が、どんな困難な利用者でも最後は上手く行くだろう!?と思えます。新規事業やハワイ旅行をやり遂げたお陰で、人に指示される仕事よりも前例に無いことや新しいことにチャレンジする仕事(この施設長だよりも、誰の指示でもなく、ただ自分が書きたいだけなんです。)が楽しいし、そうした経験がありがたいと思えます。無視されたりパワハラ受けたり、人格否定する保護者対応した経験で、人とのコミュニケーションや自分の行動を見直すきっかけになり、多少はコミュニケーション能力や実行する力が付いた気がします。人がたくさん辞めたり、降格を経験したからこそ、本当にみんなが楽しく永く働くためにはどうすれば良いか?働く価値は?…真剣に考え、皆の協力も得ながら△△△の雰囲気も徐々に変わり、毎日楽しく働けて離職率も激減しています。


一つひとつのそれぞれの困難は、以前と同様に嫌だなぁ~逃げたいなぁ~と思ったこともあります。その時々で、もしその困った事や難しいことから逃げていたら…今、こんな偉そうなことは語れやしなかったでしょう。そして、一つひとつ点のように現れた困難が、振り返ると1本の糸で繋がっているように思えます。さらに、コミュニケーション能力・利用者支援の知識、技術・施設長としての資質・職場の雰囲気…など一つひとつが面として繋がり、私自身の人格や仕事に対する考え方、リーダーとしてのあり方として形づいているような気さえします。


そう考えると、目の前に現れる困った事や難しいことは、未来からのプレゼントなんだと思います。困難があるからこそ、人は成長するし、人として大きくなることが出来ます。困難から目を背けないで、立ち向かったら、必ず未来には、あの困難や立ち向かった経験があったからこそと思える日がやってきます。ピンチは、逃げてもいろんな格好して追っかけてきます。だから、困難は未来からのプレゼント!ピンチはチャンス!って捉えて、ぼくと出会った人には逃げずに立ち向かって、後悔しないしあわせな人生を送って欲しいと願っています。

2020.3 しせつちょうだよりより

だれかの気づき・きっかけになりますように!

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