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読書感想文#52〜読解力不足の日本人〜


AI技術が進歩するとよく話題に上がる"シンギュラリティ"

ここでのシンギュラリティは、機械が意思を持ち出すという意味で使われる場合で使いたいと思います

みなさんは来ると思いますか?

私は生きてる間には起こらないだろうと、なんの根拠もなく楽観視していました

著者の新井さんはシンギュラリティは来ないだろうという立場をとっています

コンピューターというのは計算機でしかなく、現在の数学の限界からもシンギュラリティが起こることはないどろうと予測されています。

シンギュラリティは来ないのか、じゃあ安心なのか。というとそうでもありません。

シンギュラリティが到来しなくても、人間の仕事の多くがAIに代替される社会はもうすぐそこまで来ています

先ほども述べましたが、AIというのはあくまでコンピューターであり、計算のみ行うことができます

AI研究者が、様々なことを数式で表そうと努力しています。翻訳だったり、Googleマップだったりというのは全て数学的な要素で表されているというわけですね、数学に疎いわたしには想像もつかない世界です

現在の数学で表現できるのは
・論理的に言えること
・確率的に言えること
・統計的に言えること
の3つのみです

この論理、確率、統計で表すことのできない、人間がどのようなことを考えているのかや常識、読解力などは、AIの苦手分野であるというわけです

つまり、AIが苦手な「読解力」が必要とされる仕事は代替されにくい

このようなことから、AIが発達したら、単純作業はAIに任せて人間にしかできない仕事を人間が行えば、より効率よく社会を発展させられるのではないかという希望的観測が見受けられます

私もそのようなことを考えていた1人です。

しかし、このAIの苦手分野である「読解力」を、現代の若者も同じように苦手としているのです

つまり、AIに代替されない仕事を人間も行うことができない。AIに代替されない仕事は生まれるが、それを担える人がいなく、失業者が増えてしまう

これが筆者が考える最悪のシナリオです。

筆者は様々な調査を行い、データからも現代の若者が教科書の意味をちゃんと理解して読めていないことを発見しました

ここでいう「読解力」は、中高生を過ぎたあたりから年齢とともに身につくものではなく、AIに代替されない人材を作るためには中学卒業までに教科書の意味を理解して読めるようにすることが必要です。

AIに代替されない人物になるために、「読解力」がとても必要となる中で、どのようにすれば、その「読解力」が身につくのか

それは次作で書かれていると思うので、またすぐに読み次第感想文を書きたいと思います。

シンギュラリティが来ないだろうということは、とても安心できることですが、AIとの戦いというのは避けられないものであると思いました。

AIが発達していくことは不可避であり、現在人間が行っている仕事もどんどん担っていくことでしょう

こういった世界で生き残っていくためにも、自分でなければならない理由や価値というものを身につけていきたいと思います

完全に代替される仕事と、代替される人と生き残れる人に分かれる仕事、全く代替されない仕事の3つに分かれると思います

そのようなところも考えながら就職活動して行けたらいいなと思います

ターミネーターみたいに機械と戦う世界は訪れないか、本当に遠い先になるというわけですね

でも、その遠い未来から過去にタイムスリップできるなら、いつの時代でも機械が襲いに来る?なんてSF好きの私は少し妄想してしまったりもします笑

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