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Nullという言葉をつかったきっかけ

ひょんなキッカケから2019年に独立をし、開業届を出したのですが、その際悩んだのが屋号。もちろんちゃんと届け出た方が事業者としての信頼性は増しますが、届け出的には記載してもしなくてもどちらでも良い必須ではないのです。

あまり公にはしていませんが、もともとNullに大文字のDESIGNを付けて、Null DESIGNという屋号でしばらく活動しています。
デジタルプロダクションやデザインエージェンシーでの勤務が長かったこともあり、大文字のDESIGNを使うことに関してはとてもしっくりきていましたが、なぜNullなのか。

Nullの意味

nullというのはラテン語で「無」を意味する nullusに由来するドイツ語で「ゼロの」や「存在しない」という意味。数学の世界における「0(ゼロ)」、宇宙の話で言うところのブラックホールのような意味を持ちます。

また、長くデジタル業界で働いてきた身としてはとても身近な単語で 、null(ヌル、ナル)という文字列の終端記号として使用する値ゼロの意味や、まったく何も存在しない状態を指します。

とは言え、デジタルの世界でもnullは度々扱いが分かれる単語で、「無」からは何も生まれないとする場合や、その行為の目的すらも無い状態である、と解釈がまちまちでもあります。

 何もないまっさらな「無」から
 新しい気持ちで生み出していく

という気持ちで、「Null」の単語を使っています。

ことばあそびで複数の意味を持たせる

もう一つ。「無」の意味とは真反対ともとれますが、日本語の「塗る」という単語もかけています。ひとそれぞれの色、気持ちで塗り替えていくことで違う色を生み出していく。そういう想いも込めています。

プライベートアトリエ(サロン)の方でも、Nullの意味は同様の意味で使っていて、

Null atelier

としています。

サロンではなく、アトリエとしているのも、よりクリエイティブで拡がりのある場所で在りたいという意図からです。
これからつくっていく場所が、希望に溢れるスタートの地となっていくよう、願いをこめて。


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