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【活動報告㉑】初めての学会発表を行う人へ、「研究プレゼンのキホン」を解説

こんにちは、名古屋大学附属図書館のサポートデスクスタッフです。

今回は、8/2(水)と8/4(金)に実施した「研究プレゼンのキホン」でお話しした研究プレゼンのポイントをnoteを通じて解説します。

初めての学会発表を行う人向けのセミナーの内容をぎゅっと凝縮してお届けするので、ぜひ最後までご覧ください!



研究プレゼンを勉強できる場を提供したい

「研究プレゼンのキホン」は、研究プレゼンについて勉強できる場を提供したいという思いから企画を行いました。

研究を行う学生が必ず行わなければならない研究プレゼンですが、大学の授業を通じてプレゼンの知識を学べる機会はなかなかありません。
自分自身、初めての研究プレゼンを行うときはどうしたらいいか右も左もわからない状態でした。

そこで、今まで自分がプレゼンについて勉強してきたことや経験してきたことを踏まえて、研究を頑張る学生が少しでも研究プレゼンに対する不安を解消できるように、今回の「研究プレゼンのキホン」を企画しました。

しかし、今回イベントに参加したくても参加できなかった方もいらっしゃると思います。
そこで、直接イベントに参加できなかった人向けに、noteを通じて研究プレゼンで押さえるべきポイントを「設計」「資料作成」「発表」に分けて解説します!


【設計】目的達成のために必要な情報収集

研究プレゼンの設計手順

研究プレゼンの設計を行うためには5つのポイントがあります。

①プレゼンの目的を明確にする
まずは、プレゼンの目的を明確にしましょう。
前提として「聞き手に自分の研究内容を理解してもらうこと」があるので、その中でプレゼンを通じて聞き手に伝えたいことを一つ決めると伝わりやすいです。

②プレゼンの主な聞き手を調査
聞き手が理解しやすい内容を設計&聞き手がプレゼンに期待することに応えるため、主な聞き手のバックグラウンド(専門分野や役職など)を調査しましょう。

③学問領域の型に沿って、必要な情報を考える
研究プレゼンでは学問領域ごとに”プレゼンの型”があります。
それぞれのプレゼンの型に情報を当てはめる形でプレゼンの骨格となる情報を収集しましょう。

④伝えるべき情報の順番や粒度を考える
プレゼンの目的に応じて、収集した情報を提示する順番やそれぞれの情報をどれだけ具体的に説明するか検討しましょう。

⑤プレゼン時間に応じて、情報を肉付けする
①~④の作業で最低限伝わるプレゼンはできると思います。④の作業まで完了したら一度プレゼン練習をしてみましょう。
もし時間が余る場合は、聞き手の理解を深める補足説明を付け加えましょう。


【資料作成】口頭発表を補足するスライド

今回はプレゼンで使う資料の中でも、スライドについて作成の7つのポイントを解説します。

一般的なスライドと研究スライド作成のポイント

①目次、(サマリー)、本編、まとめの構成
サマリーやまとめに「プレゼンを通じて伝えたいこと」を掲載しましょう。プレゼンを通じて伝えたいことを補足する内容が本編になります。

②読み手を迷わせないスライド
読み手が一意に理解できるようなスライドを作成します。
スライドを通じて伝えたいことを言葉で示したり、図に書き込むことで誤った理解を防ぎましょう。

③1スライドにつき1トピック
1枚のスライドにつき、1つ伝えたいことを決めましょう。
トピックごとにスライドを分けることで聞き手の理解促進に繋がります。

④レイアウトは「左→右」「上→下」
一般的に人は左から右へ、上から下へスライドを見ようとします。伝えたい情報の順序を考慮してレイアウトを工夫しましょう。

⑤箇条書き・図の活用
スライドのメリットは聞き手の注目を集められることです。聞き手の理解を促進するために、分かりやすい図や箇条書きを活用しましょう。

⑥学問領域の型に沿ったスライド
それぞれの学問領域のプレゼンの型に沿ったスライドを作成しましょう。
その分野で研究を行う人にとって最も理解しやすい構成になります。

⑦見た目の演出に凝らないスライド
あくまでもスライドは”口頭発表をサポートする役割”にとどまります。理解を妨げるような見た目の演出や派手なデザインは控えましょう。


【発表】情報を正確かつ分かりやすく伝える

研究プレゼンの発表中のポイント

最後は、作成したスライドで、より効果的に分かりやすく伝えるかが大切です。そのために、以下の5つのポイントに注意しましょう。

①簡単な言葉で論理的に説明する
聞き手の目線に立って、聞き手が理解できる言葉を使いましょう。
「論理的な話し方」を心掛けると、より内容を理解しやすくなります。

②提示した情報は全て説明する
プレゼン中に説明しない内容を聞き手に提示する必要はありません。プレゼンに不必要な情報は省きましょう。

③正確なコミュニケーション
曖昧な言葉を使うことで、聞き手が誤って理解してしまう場合があります。正確かつ厳密な表現を使ってプレゼンを行いましょう。

④聞き手の注意をコントロールする
聞き手の注意を引き付けるために、聞き手の視線をコントロールする言葉を話の中に取り入れると効果的です。

⑤質疑応答の時間を必ず残す
プレゼンはコミュニケーションです。発表者からの一方的な発信だけでなく、聞き手と議論する時間は必ず設けてください。


おわりに

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
上記の設計の手順、作成のポイント、発表の注意点をマスターすることで、さらにレベルアップした研究プレゼンを一緒に目指しましょう!

それではまた次回!

#レポート #アカデミックスキル #プレゼン #大学生

名古屋大学附属図書館 ラーニングコモンズ

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