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忘れたくないこと。

こんにちは!ぬくぬくママSUN'Sのかなちゃんこと中村香菜子です。

昨日、また香川県に新しい感染のニュースが飛び込んできて、私の気持ちもざわざわしていました。

そんなときは、テレビと携帯から少しはなれ、
深呼吸し、身体を伸ばします。
自分の中に流れる血液と呼吸に耳を傾けます。

いつもの日曜日のように、息子の給食着にアイロンをかけたたみながら、(これを次に使う時はいつなんだろう)

と、考えている自分に気づきました。

先週は息子たちが通う小学校でも入学式が縮小されながらも行われ、赤ちゃんの時から見守ってきたかわいいぬくぬくママSUN'Sキッズも1年生になりました。また、幼稚園に入園したママSUN'Sキッズたちもたくさんいて、お写真からうれしさをたくさん感じた1週間となりました。

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一方で緊急事態宣言が出されている地域では、入学式ができない学校も多くあると聞きます。当たり前のことが、当たり前ではなくなっているさみしさをすごく感じます。

国からの緊急事態宣言に続き、香川県でも新しい感染者が相次ぎ、学校も休校になってしまい、どんどんと「普通のなんでもないくらし」がなくなっていくことに悲しい気持ちの一週間でもありました。

緊急事態宣言の安倍首相の質問も含めた1時間以上にわたる記者会見は、テレビ中継ですべて見ました。

安倍首相自身が、睡眠時間を削って仕事をされていること、本当に大変な仕事をされていることが伝わってきて、個人的に安倍首相やその周りの方がたが心配になりました。少しでも、最前線で働く方がたが自分を愛し、大切にしてくれたらいいなと思いました。

しかし、長い記者会見の中で、私たち地方に住む人々に対するメッセージが質問されたにもかかわらず、答えていただけなかったこと。また、子育てや子供に関する言葉が極端に少なく、あっさりしたものだったことについては、悲しく感じました。

人と人が距離をとることが大切ななかでも、経済を支える最低限のところを動かしていますが、子供たちの学び、そして働いていない子育て中の親たちのことは一番初めに切り落とされる部分にあるという事実があります。

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私は、働いている親(保育所や学童を利用している)たち以外の親も、働いている親と同じように大切だと思うし、なにより、子供たちの「今」のキモチもお金で保証できないくらい大切だと考えます。

一部の高校生が、休校にしてほしいという署名活動をしたそうですが、反対に、学校が休みになって悲しい、つらいと感じている子供たちはたくさんいると思います。しかし、「命を守るため」という強力な一言の前では、休校反対の意見は一言も気持ちを言えなくなってしまっているのです。

「命を守るため」に、しなければならないことが、今たくさん声高々に訴えられています。

わかりやすく「STAY HOME」「おうちにいよう」と、ハッシュタグやアイコンで、周りに意志を伝えることもひとつ価値観を伝える手法だと思います。

しかし、「命を守るため」そして、「人間らしい暮らしを営める命を守るため」にできることは、決して1つではないし、単純には言い切れない部分があると私は考えます。

私の場合、遠方に行くこと、人混み、イベントに行くことが普段から苦手なので、おうちにいることがそんなに苦痛ではありません。でも、おうちにいることが大変な家庭も世の中にはたくさんあります。DVや虐待のある家庭。家庭の中の人間関係がうまくいっていない家庭。さまざまな事情、さまざまな環境にある人が一律の価値観を呼び掛けられることで生じる「マイナス」もあることは確かです。

「無症状でも誰かを死に追いやる可能性がある」
という論理も行き過ぎてとらえてしまうと、人々の行動を大切な部分まで制限させ、基本的人権を脅かす可能性があると私は考えます。

普段の生活の中でも、誰かの命や健康をおびやかしていることはたくさんあると私は思います。
本当は健康を害するかもしれない薬やお酒、甘いお菓子が健康を増進するものにすり替えられて放映されているなと思うし、

過度な情報や、感情に訴えかける報道(ワイドショー)は、人々の不安を増幅させ、幾人かの人の自律神経を脅かし、自殺に追い込むこともあると思います。
しかし、それはどこにも報道されません。

近年日本全体で1年間に亡くなる方は130万人。がんで亡くなる方37万人、不慮の事故は3万8000人、自殺者は2万人です。

ちなみに香川県で3月末までに交通事故で亡くなった方は15人で人口あたりではワースト1だそうです。

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私が何度も紹介している親育ち講座(ノーバディズパーフェクトプログラム)の中では、1つの価値観は、ただのひとつの価値観であり、素晴らしい価値観でもなんでもないということが大前提だと伝えています。


戦争中に、絶対的に多くの人が信じていた価値観は、戦後、大きくひっくり返されました。このコロナ騒動によってもまた、私たちが「大切にしてきた価値観」は、大きくひっくり返されていると思います。

時間がたってみないと、今の私たちの選択肢の正解はでないと思います。

私が生きてきた時間の中でも、「働き方」や、「子育て」の価値観も大きく変わってきています。30年40年生きてきた人なら記憶にあるはずです。

社会で常識となっている価値観をはじめ、自分自身の選択肢は「絶対ではない」と思うことが大切だと私は考えます。

私が親子の肌と肌のふれあいを大切にと伝えている「タッチケア」の勉強をしたとき、タッチケアは未熟児で生まれた赤ちゃんのNICUで生まれたと聞きました。医療機関での価値観では、NICU内は、マスクは必須なのですが、保育士さんがケアに入り、マスクを外して語りかけたり、歌ってあげたりしたところ、赤ちゃんの成長が急激に伸びたというデータがあるそうです。

「何が正しいか。」は、わからないのです。

わかるのは、「自分自身の感じ方」「自分が大切にしたいもの」だけです。

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コロナとのお付き合いは、これから1,2週間で収まるとは思えない中で、「ソーシャルディスタンス」という名のもとに、人と人が距離をとることだけが「価値」となってしまう怖さを感じています。

実際に会っているからこそわかるその人の息づかい、

手をふれてこそ伝わるぬくもり、

一緒に汗を流して同じことをしたからこそ味わえる喜び、

なんでもない食事をみんなで一緒に食べたおいしさ・・・

これまでもこれからも、それらを私たちは大切だと思っている。

それを忘れたくない。

そして、1番忘れたくないことは、

「私たちの顔が1人1人違うように、経験していること、感じていること、守りたいもの、大切にしたいものは、みんな違うということ。」


みんな同じように、命や愛を大切に思っているのは変わりません。でも、その解釈や方法は、様々なのです。
多様であることを見失わないことが、大切だと思います。

ぬくぬくママSUN'Sでは、臨機応変の対応を基本として、「来たい」と思ってくれるママが一人でもいる限り、しっかりと感染対策をした小さな「場」を設けていけたらいいなぁと考えています。

そして、新たな「場」の可能性やアイデアも探っていきたいと思います。

同時に、「来たいけど行けない」と思っているママにも寄り添える存在、どこかで心のよりどころにしてもらえる存在でもありたいと考えています。

いつも、ママの味方でありたい。応援していたい。と思います。

乳幼児をおんぶにだっこして、24時間ゆっくり眠れる時間のないママ、

子連れでしか買い物に行くことができず、心配のつきないママ、

子供の咳や熱が収まらず、不安ばかりが増幅してしまっているママ。

かつての自分がそうであったように、ママたちのしんどさが手に取るようにわかるような気がします。私は、そんなママの背中に手をあててあげたい。「大丈夫だよ」って、どうにか伝えたい。

副代表まいこちゃんこと長尾舞子さんが、一緒に所属しているNPO法人わがことのnoteで書いた文章です。

まいこちゃんとは、毎日毎日あ~でもない、こ~でもないと、話しています。
そして、事務局の仲間、子育てサークルのママたち、ぬくぬくママSUN'Sを応援してくれるみなさんと意見交換し、自分たちの価値観は、今どのあたりにいるのか、本当に今日の行動はこれでいいのか、と、いつも揺れながら、そして決断していく毎日です。

できるだけ、ママたちの「生の声」に耳を傾けたいと思っています。

・コロナが怖くて一歩も外に出られません。・保育所・幼稚園でも、育休中のママは、登園自粛してくださいと言われました・産後の2人育児で毎日涙が出るが、夫からは長男を保育所に行かせないでほしいと言われた・どこにも行くところがなくて毎日どう過ごせばいいのかわからない・はじめてのお花見だったのに、みんなでできなくてとても悲しかった。

そんな声も聞こえてきます。

戦争中に息子を戦地へ送りたい、死んでもいいと心から願っていた母親がどれだけいたでしょうか。これからの日本や家族の幸せ、平和のためという正義のもと、多くの母親たちが子供たちの命を守れなかったのです。

学校がいつものようにあってほしい、子供たちの居場所がほしい、マスクをせずに子供たちが心から笑いあえる空間がほしい、と思っても、「言ってはいけない」という雰囲気。

「母親たちの声」は、いつも国や社会には届きにくいもののようです。

私にとっては3人の子供たちの「学校」が休校になってしまうことで、本当にいつものくらしがいっぺんにひっくり返っています。

どうしたらいいか。わかりません。

でも、ただ、私ができることをやる。
柔軟に、しなやかに、決して頑固にはならず。
揺れている自分、不安な自分も、そのまま、受け止めようと思います。

未知なる可能性をいつも探り、迷い探し続けることこそが、答えになると思っています。

そして、自分が大切だと思う、「忘れたくないこと」は、いつも心にとどめていたいと思うのです。

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畑に行く八百屋sanukis鹿庭さんよりいただきました↑いつもありがとうございます。
http://yaoyasanukis.com/

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