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『クラユカバ』『クラメルカガリ』大正ロマンチックな世界観♪

 いつもよりスケジュール大変でしたが……。
 無事に、なんとか観て参りました。2作品とも!

「はい、大辻探偵社」

紫煙に霞むは淡き夢、街場に煙くは妖しき噂…。
今、世間を惑わす“集団失踪”の怪奇に、探偵・荘太郎が対峙する!
目撃者なし、意図も不明。その足取りに必ず現る“不気味な轍”の正体とは…。
手がかりを求め、探偵は街の地下領域“クラガリ”へと潜り込む。
そこに驀進する黒鐵くろがねの装甲列車と、その指揮官タンネとの邂逅が、
探偵の運命を大きく揺れ動かすのであった…!!

『クラユカバ』のあらすじ(公式ページより)

零細採掘業者がひしめく炭砿町…通称“箱庭はこにわ”。
日々迷宮の如く変化するこの町で地図屋を営む少女―カガリ。
“箱庭”からの脱却を夢想する幼馴染―ユウヤ。

昨今この町で頻発する不審な“陥没事故”は、
次第にふたりの日常を侵食し始めて・・・
果たして、町の命運は、カガリはこの事態を乗り越えられるのか!?
困難の先で、少女は今日“ちょっとだけ”大人になる―

『クラメルカガリ』のあらすじ(公式ページより)

 以前、「観に行きたーい!」と言っていただけの記事でも書いたのですが、『クラユカバ』が本編『クラメルカガリ』はスピンオフ的扱いです。ただ……同じ世界の違う町の話らしく、両方に登場するキャラクターは見られませんでした(パラレルっぽく年恰好が似ているのはいる)。


全体の評価

 さてまず、2作品合わせての総合評価です~。

とはいえ、それぞれ同じくらいですね。ムラはなく。

 僅差で『クラメルカガリ』の方が好きかな?

 4つ星というと高め評価なのですが……☆0.5くらいは次回作への期待を込めております。3はさすがに低すぎるけれど、4は……って感じでした。ただ、じゃあ面白くないのって訊かれると、とんでもない、面白かったんです。複雑判定に至った経緯をちょっと書いてみます。


良かったポイント

 どちらもね、圧倒的に世界観がすごかったです!
 大正時代のハイカラ風キャラクターデザイン(鹿鳴館の華族っぽいのではなく、もっと庶民的な感じ)、古風かつ妙にロジカルな喋り口調、カラクリ味の強い小道具たち……。

 絶対コレ、監督、自分の好きなものをギュギュっと詰め込んだよね~って思いました(笑)。細部までこだわり、クセがつよつよ。私はそういうの、すごく支持しますよ~。

 そして極めつけが音楽ですね。
 作中のBGM然り、挿入歌然り、主題歌は最大の然り。もう全部、作品に合ってますね。合い過ぎて、頭の中が飽和しそうになったくらいです(笑)。
 今夜だって両主題歌を聴きながら書いてます♪

 あと、ストーリ展開の仕方も技ありでした!
 実は両作品とも60分尺で、ひょっとして内容は薄いのかと、鑑賞前はうっすら考えていました(笑)。大丈夫でした。

 人形劇や、からくり人形(……でいいのかな?)の朗々とした語りにより、そのままでは時間が掛かってしまうであろう前置きや回想を、雰囲気を壊さずにテンポ良く伝える方法が使われていました。これはすごい!

 まぁ、時間に対して情報量が多いので、余韻を感じる暇はどうしても短くなるし、人によってはせわしいとする点でもあるかもしれませんね(笑)。私は良かったということで。


良くなかったポイント

 ここまでわりと褒めちぎっていたつもりなので、恐縮でございます。なぜ褒めているのに、おまけ付きの星4なのか。

 おおよそは、私自身の好みによるところです。
 前述した通り、世界観は好きなんです。作品愛の熱量とかも好きなのです。ただ……推すには弱いかな。

 私はどちらかというとオタクなので、作品の「外」を想像するのが好きなのです。作中の描かれなかったシーンとか、エピソードゼロ、続編、それこそスピンオフ。
 そういうの想像するには戸惑う感覚があります。
 たぶん、その手の情報は、作品に十分に無いです。

 1度ずつしか観ていないので、見逃していることや、忘れてしまったこともあって、想像できないのかもですが!

(……)

 あと2つくらい書こうとしたけれど、どちらもネタバレに繋がることに気づき、控えます(笑)。

 とりあえず言えるのは、映画館を出た後、家に帰るまでに、あまり考察が進まなかったというか、考察が難しかったというか。そんなアフター感覚が低評価に繋がってしまいました。

 どうか誰か、こんなバカな私にカツを入れて。
 ふざけでも嫌味でもなく、募集しています。

 まじで世界観は好きなのでしたよ~。


もう一度、全体の評価

『クラユカバ』『クラメルカガリ』。
 観て良かった……本心です。
 でも、また次のを観たいな……というのが近いかもですね。違う世界観の話でもいいのです、期待しております。


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