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これが何かは解らないが

初恋とも言えるものは、小学4年生の時に初めて感情に気付いたあれだと思っている。
2年生の時から仲がよくて、よくいつもの4人で遊んでた。
学年があがって男女の壁のようなものが現れても、同じ子供会なのを理由に、登校班が同じ男子がその人と仲がよかったことを理由に、よく一緒に遊んだ。
初めは一目惚れ。顔が良かった。
好きと自覚したら、優しいところ、勉強ができるところ、くしゃっとした笑顔が可愛いところ、、、どんどん好きになっていった。
小学5年生の時、仲がよかった男子に告白されて、自分も勇気を出してその人に思いを伝えた。
奥手で恥ずかしくて結局自分の口からは言えなかった。メモに告白の言葉を並べてその人に渡した。
その人は優しくて、「まだ小学生だしそういうのは早いと思う」って、優しく振ってくれた。
僕は純粋で、振られたって思わなかった。
もっとアタックして、振り向かせようと思った。
だから、小学6年生の時にクラスの男子に「お前あいつに告ってフラれたんだろ?」と言われて初めて現実を知った。死にたかった。
諦めきれなくて、ずっとあの人のことを見ていたけど、
時が経つにつれ、
そんな気持ちも薄れていった。

今はその人を見ても、黒い過去が脳を過るだけで、あの頃のように脈が速くなったりはしない。

あの時も、その人のことが好きで、でもどう接したら良いかわからなくて、遠巻きに眺めたり、いじるように絡んだり、
まるで思春期の男子のような、変な恋情表現だった。
気持ち悪いな。

今日一緒に遊んだ彼への感情は、果たして恋情と言うものなのだろうか。
クラスの班で遊ぼうって誘って、本当は彼と過ごしたかった。
僕も勿論だし、みんな楽しかったって言ってくれた。
彼はどうだっただろうか。
彼には特別だと言える感情を抱いているが、それは恋なのだろうか。
他の男子とは違って沢山話したいと思うし、
仲良くしたい男子とも違って、
もっと触れたいと思ってしまう。
彼が隣の席の友人と楽しそうに話していると、
彼女を羨ましいと、僕ともっと話して欲しいと思ってしまう。
この特別な感情は、恋というものなのだろうか。
でも、彼を見詰めても、あの人のように脈が速くなることはない。
でも、彼にもあの人のように、可笑しな態度で接してしまう。

彼からの言葉を、愛しいと感じた。
彼の笑顔を、可愛いと感じた。
彼に触れて、胸が弾んだ。
どきっとした。
もっと、彼に触れていたいと感じた。

これは、なんと言うのだろうか。
これは、恋と言うのだろうか。
彼に、恋をして良いのだろうか。

だとしても、彼には思いを伝えられない。
友情だと思っていた感情が恋情に変わったソレは、
とても醜く気持ちの悪いものだとわかっているから。

気色悪くて厭になる。

ポエマーぶるのも楽しいもんですね。

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