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【意見】+【なぜ(理由)】でコミュニケーション

人とのコミュニケーションは「これはこうだ」という一方的なものの言い方だけではなく、「これはどうなんだろうね。君はどう思う?」の形でも通じ合える。
魅力ある「問い」には人を巻き込む力がある。

論理でコミュニケーションするには【意見】+【なぜ(理由)】をセットに話せばいい。反対に、話を聞く時もまったく同じ要領で聞けばいい。

・相手が一番言いたいことは何か(意見)
・相手は何を根拠や理由にしてそれをいってるのか(なぜ)


長い話だとしても相手がいわんとしてることを最後まで聞く。
合間に気になる言い回しがあっても話が止まるまで聞き届ける。
そのあとに「相手が一番言いたいことは何か」を確認する。



伺いを立てる言葉は失礼のないように…

・「一番おっしゃりたいことはどちらになりますでしょうか?」
・話の中の重要そうな論点なりえる意見を候補をいくつか復唱した上で「より強くおっしゃりたいことはどれでしょうか?」


このあと「要するに(となりますと)、一番おっしゃりたいのは〇〇ということですね。」と逐一意見を共有する。

【意見】がつかめたのなら【なぜ(理由)】を押さえる。
話の中に理由が見当たらなかったのなら「なぜ、そう思われたのでしょうか?」と伺いを立てる。
【なぜ(理由)】が聞けたのなら、【意見】+【なぜ(理由)】をセットにして「〇〇と理由から〇〇ということを一番おっしゃりたいのですね」といった具合に復唱する。

※【意見】+【なぜ(理由)】がつかめるまでは意見を言ったり反論はできないと心得る。




「決め」が論理を育てる


話す意味、他の人が聞く意味のある話をするには「決め」がが必要。
その決めつけた見方が適確で個性的であるほど聞く人は意味を感じる。


ある人の人となりを紹介する場合

A.「仕事熱心で頑張り屋。真面目だと思うと、かわいらしいところもある素敵な人。」

B.「発想力がすばらしい人。(なぜなら)一般的に〇〇なケースなら〇〇で〇〇するはずなのに〇〇という理由から〇〇をされたから」


Aが悪いわけではないが、とり立てて紹介する必要のない当たり障りのない表現で面白みも意味も薄い。
Bの方が意味も面白みもあるし個性的でもある。
ただ、飲み会のように皆で和む席であれば「うんうん、そうだよね」と皆が同意しやすいAのような意見の出し方の方が場に馴染む。




◎今日の呟き
理由を言える意見は論理的なコミュニケーションにおいて必須です。
仕事ではトラブルシューティングが主ですが、「何」が「どう」なっていて困っているのか、「なぜ」それだと困るのかがわからないとお客様にとって最良の解決策の提示ができないからです。
憶測の上で話を進めてしまうと、あとで「実は〇〇(理由)からここを直してほしかったんだ」と言われ、ひとまず実施した応急策よりもっと根本的な改善策の方が必要だったこともあります。

私は、同僚との愚痴を言いあうようなお酒の席は「時間の無駄」だと思っています。理由は、言ってもキリがないし問題が解決されるわけではないからです。
ただ今回まわりの人達と意見を共有することで共感してもらうことで、日ごろのストレスを解消する意味が飲み会にあることを知りました。
無駄ではないんですね。
一方的に決めつけている私は論理的な思考に偏りがちな人間のようです。


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