労働時間で管理しない仕事はバラ色か?
こんな問いを立てるくらいなので、まあバラ色ではないよねって回答なのですが。
なにも、ガチガチに時間管理することが良しなんて思っているわけではありません。
ただ、ホワイトカラーな仕事において「時間管理されないと仕事できないなんてイケてないよね」っていう考えも、なかなか怖いなと。さまざまなご企業様と関わらせていただく中で感じるようになりました。
労働時間が評価されないとすれば、当然のこと成果で評価されるのですが。
成果には2つの課題がありまして
1.成果を出すために結局は時間をかけなければならないとすれば、過重労働を助長する。
「成果を出す」って簡単ですか?私には難しく感じます。いまはある程度任されて社労士としての仕事をしていますが、お客様の労務人事に資するために、かなーり時間を費やしています。
まあ、私は従業員ではないので時間管理の外にいますが。やはりある程度のレベルになるには、大体において時間が必要ですので、成果だけを求めると働き方改革にも逆行しちゃいます。
一般にはかなーり時間を費やしても、成果が出るとは限らない。また、成果を出したとして、従業員の立場ですと、報酬が倍増するとは考えにくく。
場合によっては、ハイリスクローリターンです。
また、かなーり時間をすでに費やしてきた人の方が成果の出る確率は高く、AI人材や一握りの人材以外は、新卒や未経験はかなり不利です。
2.そもそも成果とはなんぞやという問題がある。
特にバックオフィス業務においては、常に付きまといますね。
労働時間が評価されず、成果もわからず、業務改善にも限界があり。。
確かにバックオフィス業務こそ、まだまだ無駄は多く、いわゆる仕事ごっこといわれる内容のものもありますが、
職場の潤滑油だったり、良質なアシスタントだったり、存在そのものに価値があったりもして。
昨今、働き方改革が労働時間管理の厳格化に動いているのもあって、アンチ労働時間管理の考えもあちらこちらで聞きますが、
誰もが成果で評価される世界というのは、かなり危うくて、怖いものですよというのが、素直な実感です。
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