たしかに心地よい多様性は、きほん無いよね
どなたかが、そんなことを書かれていた。けだし名言。
いわゆる高級住宅街というところは、同じような人が選んで集まって住んでいる
私立中高一貫などは、だいたい学校ごとに学生のカラーがある
シリコンバレーの男性白人比率の高さ、日本の大企業の男性社会
ママ友は同じような子供を持ち、同じような経済環境同士が仲良くなりやすい。
SNSのタイムラインはいいなと思う人をフォローするから、自分と似たような思想の人がたくさんいる錯覚に陥る
都会的なビジネスマナーやルールが通常な人たちは、地方やビジネス外とのやりとりに強烈な違和感がある
などなど、同じような人が集まっているのは、それが心地良く、逆にまったく異なる人だと居心地が悪いからだと思われます。
もちろん、同じような人の集まりにも振れ幅は小さめな多様性はあるし、対立も皆無ではありません。
時には全くルーツの異なる子どもたちを養子にしたり、貧困対策で奨学金を設けたり、初の外国人や女性の取締役を任じたりしますが
副次的だし、許容量は小さめです。
会社のフェーズで言えば50人くらいまでのスタートアップならば、多様性はあまり無い方が成長スピードは早いかもしれません。
経営陣と従業員が一体的であれば、いちいち目標や理念の共有などしなくてもよく、会議などもスムーズ。総じてコミュニケーションコストがかかりません。
いわゆる船頭多くして船山にのぼる、といったことも起こりにくいでしょう。
といいますか、結局ほとんどの日本の会社は、意識が無意識か同質性を重じていると思います。
そこそこの会社は採用適性検査や学歴フィルターがあります。法的な縛りや社会の圧力があって、たとえば女性も一定程度雇うけれど管理職はわずか1割。幾重にもある同質性のふるいにかけられてしまうので。
でも、いつまでもそのフェーズだったから、全体としては低空飛行気味なのかもしれないですね。
同質的で居心地良い環境は、外からの攻撃に弱くて、それは滅びてしまう生物みたいに脆いのかもです...
だからこそ、次のフェーズでは多様性が必要で、それは少数派の権利主張だけでは無いのです。
たとえば、性別、ルーツの違い、異年齢、経済環境、LGBT、ブランクの有無、異業種などなど
少しずつでもよいので、組織が意図的に変革を起こすには、多様性は欠かせないと思うのです。
たぶんコミュニケーションコストはかかるし、手間や面倒くささはあるし、対立もあるでしょう。
でも、仲良しこよしで沈むよりはいい。茹でガエルよりはまし。
そんな受容的で寛容性が、これからは求められるのかもしれませんよ。
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