見出し画像

テレワークを快適にしてくれたものと今思うこと

昨年9月、オフィスから私の席がなくなった。

職を追われたのではない。

コロナ禍でテレワークが進み、フリーアドレス化したのです。今は基本毎日自宅で仕事をし、必要なときだけ出社しています。

緊急事態宣言下でテレワークによる出勤者7割減が叫ばれる中、巷では「無理だ」という声も聞こえます。確かに難しい職場もありますが、新しい働き方に試行錯誤している人も多いのではないでしょうか。

かく言う私もまだ模索中ですが、徐々に自分なりのやり方などが見つかりつつあるので、今回はそれを共有します。緊急事態宣言が延長されそうな今、誰かの役に立てばうれしいです。

地域新聞社のテレワーク事情

地域新聞社は、以前からコロナに関係なくテレワークを導入していました。元々会社が子育てや介護をしながらでも働ける環境を考えてくれていたことで、テレワークの拡大は比較的スムーズに進んだと感じており、柔軟な対応に感謝しています。一度目の緊急事態宣言が解除されても元に戻すことはせず、働き方の変化に伴いオフィスもスリム化されました。

千葉県を中心に『ちいき新聞』というローカルメディア運営や販促支援などを行う地域新聞社は、本社を船橋に置いていました。が、昨年9月に本社機能を私たち編集部と同じフロア内(八千代市勝田台)へ移転。そのタイミングでフリーアドレスとなり、編集部ではメンバーのほとんどがテレワークメインの働き方になりました。会議もオンラインで行い、主なコミュニケーション手段はチャットです。取材はなるべく現地へ行って直接お話したいのですが、可能な範囲内でオンライン取材を取り入れることも増えました。

去年緊急事態宣言が出たときには、まだ一度もテレワークをしたことがないメンバーもいて、もちろん最初は多少の混乱はありました。ただやってみることで足りないものや変更すべき業務フローなどが分かったので、半ば無理矢理でもとにかくトライすることが大事だと私は思います。

テレワークになって買ってよかったもの

編集の仕事自体は、PCさえあればどこでもできます。テレワークになってますます「地元(埼玉)に戻っても良いのでは?」と言われたりもするのですが、千葉中心のローカルメディアの編集としては、ここで生活をして発見することや、リアルに感じることを発信していきたいなと思っているので、自分自身の拠点を変えることは今のところ考えていません。

さて、そんな私のテレワークスタイルですが、まず自宅の仕事環境を整えることから始めました。特に取り入れてよかったものを5つご紹介します。

①BoYata ノートパソコンスタンド

ひどい肩凝りと猫背を改善したくて買いました。目線を高くすることで、正しい姿勢で作業できます。ずっと座りっぱなしだとお尻がおかしくなりそうなので、ときどきスタンドの高さをMAXにして立って仕事をしたりもします。

②LOWYA 「一億円座椅子」

お値段が一億円…ではなく、「一億円以上売れた」ということらしいです。ギアが42段階も調整できて、自分にフィットする角度を探せます。PCデスクも買ったのですが会社のデスクに比べるとどうも狭くて、結局リビングのローテーブルにこの座椅子とパソコンスタンドという形に落ち着きました。

③ヨガポール

それでもやっぱり肩凝りはするんですよね…。そんなときはこのヨガポールの上に仰向けになってゴロゴロします。楽なのにとても良いストレッチになります! 会社で急に寝転がるわけにはいかないですけど、家なら可能なので、これは本当におすすめしたい。

④ユニクロ ボアスウェットパンツ

オンライン会議などもあるので上半身は出社時と変わらないですが、やっぱり家ではなるべくリラックスできる格好で過ごしたい。かと言ってゆるゆる過ぎると気持ちが締まらない…。そのバランスがちょうど良かったのがユニクロでした。裏地がボアで暖かく、柔らかくて気持ちが良い。そのまま外に出られる見た目なのも有難いです。

⑤Fire stick TV

大体YouTubeの作業用BGMなどを流しっぱなしにしています。あと最近編集部のやまぐちさんに富士山のライブカメラを勧められて見てみたところ、これが良い。一日中家にいると、気付いたら日が暮れているんですよね。でもふと富士山を見ると、風に流れて雲の形が変わっていたりしている。時間の経過を感じられるんです。また、軒並みイベントが中止となっている今、何かにワーッと高揚したり、心が震えることが極端に減っていて、どんどん無感情になっていくような危機感があるので、週末は意識的に映画を観たりしています。

これらのおかげで、自宅でもだいぶ快適に仕事ができるようになってきました。ネックと言えばプリンターやスキャナーがないことくらい。ですが、スキャンはiPhoneのメモアプリで十分きれいに取り込めますし、原稿もペーパーレス化したので、印刷したければコンビニのネットプリントでもなんとかなっています。非常に個人的な好みではありますが、どれか一つでも参考になることがあれば幸いです。

テレワークの良いところ悩ましいところ

テレワークは、仕事の本質や無駄を見直すきっかけになりました。最初は「なんとなくサボってる感」があって、やることはやっているのになんだろうこの感じ?と思っていたんですよね。それで気付いたのは、「会社に行く」こと自体が一つの仕事になっていたということ。これ、会議も一緒で、リアルだと会議室にいるだけで「参加してる風」になりますが、オンライン会議で1回も発言しなかったりすると「あれ、いる意味あったかな?」となる。「あなたは今日何をしましたか?」という点や、「本当に必要な業務や会議なのか?」がより浮き彫りになったのは怪我の功名でした。移動時間も削減され、結果的に効率化できた部分は結構あります。

一方で、コミュニケーションの問題は悩ましいところです。編集部はテキストベースのコミュニケーションに長けている人ばかりなので助けられていますが、それでもやはり耳から入ってくる情報や表情って、今思えばとても大事でした。何気ない会話から今何に困っているのか感じ取れたり、表情を見て「なんだか元気がないのかな」と思ったりしたものでしたが、みんなの様子が分からない。きっと行き届いていない点はたくさんあると思います。これはマネージメントする側が努力と工夫をすべきところです。

長く一緒に働いてきた仲間同士でも戸惑いはあるのに、転職したてだったり、新卒が多い部署だったりしたら、会社への「帰属意識」みたいなものはどうやって醸成すれば良いのか? はたまたもう必要なくなるのか? そんなことを考えたりもします。いずれにせよ、同じ方向を向いて社内外に良い結果をもたらすには、企業ブランドやビジョンをしっかり言語化し、共有する必要があります。そのために今会社のリブランディングに取り組んだりもしていますが、それについてはまた別の機会に。

メンタルヘルスの維持も課題です。仕事と生活の境目がグラデーションになると、切り替えが本当に難しい。落ち込む出来事があったときなどは、一人ではなかなかリカバーできないこともあります。無性に雑談が恋しくなって、ランチタイムのおしゃべりや仕事後の一杯がいかに大切だったか痛感することもしばしば。「テレワークうつ」が増えている通り、自分の機嫌を自分で取る方法を知ることや、メリハリをつける習慣づくりが重要ですね…。

と、「課題」はありますが、けして「デメリット」ではない。総じてメリットの方が大きいというのが率直な感想です。もしテレワークが「できない」のではなくて、ただ偉い人たちが「管理ができない」などといった理由で「しない」選択をしているのなら、一度やってみると案外いいかもしれませんよと言いたい。何より従業員に不安なく働いてもらうに勝るものはありません。

では最後にテレワーク用のプレイリストを。ちなみに全く音楽通ではないので、歌っている方のことはあまりよく分かっていないです。完全に耳障りだけで選んでいます。程よくテンションが上がって集中できそうな音楽を集めているので、おすすめがあったら教えてください。リストに追加します!

皆さんが心身ともに健康で、ご機嫌なテレワーク生活を送れますよう!

それではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?