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人生のハーフタイム

半年ほど前に地方公務員という立場を捨てて、現在はフリーな立場となっている。

もちろん資産家などではないため、どこかのタイミングで自分なりのなりわいを見出し、一定の収入を得て生活をしていくようにする必要がある。でも、今はまだフリーの立場だ。

なぜ今は何もしていないのか?

価値観のアップデート

正確に言うと、仕事という意味では何もしていないが、わりと色んなことをして充実した時間を過ごしている。

一番大きいのは様々な朝会や交流会に参加させてもらっている事だ。ありがたいことに縁が縁を呼ぶ感じで、これまでの公務員時代には出会うことのなかったタイプの方との出会いが増えている。

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そこで感じるのは、今まで自分が見ていた世界は、

あまりにも一面的だった

ということだ。

2年前にリンダ・グラットンの「LIFE SHIFT」を読んだことは僕に大きな影響を与えた。日本社会で信じられている終身雇用による生き方の歪さと、これからの時代で必要となる生き方のギャップに衝撃を受けた。人生のポートフォリオという考え方。大きな組織でゼネラリストとして退職まで働いたその先にあるリスク。もちろん、退職の理由は単純ではないが、「LIFE SHIFT」に示唆されたこれからの時代の価値観の変化に影響を受けたことは間違いない。

これまでの人生に一区切りをつけて、人生の次のステージを歩むにあたって、この25年間で降り積もった価値観やものの見方をアップデートしなければいけないということを強く感じている。

人の細胞が全て入れ替わるには半年かかるという。最近ではようやく自分の思考回路も25年間積もってきたものから解放されてきたような気もする。あと半年ほどで、これからの時代を生きていくための哲学や思考法を自分の中に培っていきたいと思う。

今は、どの組織にも属さないという壁がない立場で多様な方々と交流することで、新たな価値観や生き方にフィルターを通さずに触れ、自分の価値観を再構築しているという段階だ。組織の価値観に無自覚のうちに染まっていた僕のような人間には、その毒を抜きこれからの時代に必要な価値観をインストールするための時間が必要となる。

ラグビーに例えると、今は

今回のラグビーワールドカップ日本開催の盛り上がりを通じて、多くの方を虜にしているラグビーの魅力。

緻密な戦略性に楕円球がもたらす偶然性など、ラグビーは人生に例えられることも多い。

ラグビーでは、まずハードな競技を戦い抜く肉体と精神が必要だ。ワールドカップのようにレベルの高い大会では、鍛え抜かれた心身がベースにあって、対戦相手を分析し緻密な作戦が立てられる。しかし実際にゲームが始まると準備していたこととのズレが生じてくる。それを修正し立て直すのがハーフタイムだ。今回のワールドカップでも前半と後半では全く違う展開になる試合もたくさん目にした。

それを自分の人生に例えるなら、キックオフ前の準備期間が人間として基礎的な力をつけるのが幼少期から学生時代。そして社会人になって試合開始。仮に平均年齢ぐらいまで生きられるとすれば残りは30年以上の時間がある。社会人として25年の時を経た今はハーフタイムの時間帯だと考えられるのではないだろうか。

新たなテクノロジーや考え方が次々に出てきて時代の風向きは変わり続けている。僕たちが生きる社会は想定外のことばかり起きている。そんな変化に対応するために、人間としての基礎を整えつつ、自分の強みや弱みを時代に照らし合わせて戦術も柔軟に変えていかねばならない。

人生のハーフタイムである今の時間を活かすことで、これからの後半戦を楽しみながら戦っていくことができればと思う。

ちなみに、僕は昔からのラグビーファン。ラグビーについては語り出すと止まらなくなるので、それは改めてじっくりと語りたい(笑)

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