容赦のない雨に許しを乞う
徐々に激しくなる雨。
まるでわたしを批判しているみたいな雨。
早く寝なさい、
働きなさい、
自立しなさい、
誰も信じるな、と。
深夜にジャズを流して本を読むわたしは、
そんなにいけないことをしているのかな。
もちろん目には悪いし、
早寝早起きのほうが身体にいいし、
休んでいいと言われたけどやった方がいい事だってあるし。
誰かに求められないと、
生きる意味が分からなくなってしまう。
重症の依存生物です。
そのほうが楽だし、
反発する自由だってある。
なんでも好きなようにできたら、
思い通りすぎてゲームとして成立しないと思う。
今日の雨は厳しいな。
どうしてそんなに怒ってるんだろう。
故郷を忘れ、
母語を捨て、
漢字の書き方もめちゃくちゃになったからかな。
根のない浮遊植物、
ふらふらと、
雨に流されるだけ。
このまま川に、下水道に、海に、
流されてく。
スマートフォンのライトが眩しい。
どうしたら許してもらえるんだろう。
早く楽になりたい。
70億分の1の私を見つけてくれてありがとう。